フィンランドで開業している私達のビジネス、ライフ・スタイル ブログです。 This is about our business and life in Pori, Finland.


by wa-connection

フィンランドの巨匠 Ralf Gothóni (ラルフ・ゴトーニ)氏の世界

11月末に、姑とポリでポリ交響楽団の演奏を聴いてきました。

客演で、指揮者はフィンランドの巨匠の一人、ラルフ・ゴトーニ氏。ポリのお隣、ラウマの出身です。
(現在はヘルシンキ拠点かと思いますが)

彼はピアニストであり、腕前も素晴らしいのですが(ゴトーニ氏のシベリウスは、小品も含め、泣けます)、指揮者であり、作曲家でもあります。(すみません、彼の作曲は実は聴いた事は無いのですが・・・)

今回プログラムは二曲。(曲数少なめできましたね、、3曲を期待してましたが)

ベートーベン ピアノ・コンチェルト第3番  弾き振り

シューベルト 交響曲 第6番


ピアノ・コンチェルトの3番は日本であまり有名じゃないかもしれませんね、
でもとてもベートーベンらしい骨太な大作です。他の作曲家ではありえない
旋律(と勝手に私は感じています。やはりドイツですなぁ)、ガッシリとした
骨組みながら血肉となる部分が繊細でスムーズでもうとろけました。

ポリ交響楽団は、一流オーケストラではないかもしれませんが、こじんまりとまとまった、
個々が才能ある奏者達で構成されていると思っています。(ベルリンフィルなどには比べられませんが、、)
女性も多くて北欧らしいです。
コンサート・マスターは20代後半と思しき男性、第一ヴァイオリンの中にご近所さんがいます。(ルーマニア人で、自分の楽団も結成してて、娘さん達がピアノとヴァイオリンの若手演奏家)
で、このオーケストラが、ゴトーニ氏の指揮で隅々まで余すことなくもてる力の全てを発揮し、素晴らしいひと時になりました。
私は第一楽章(下でも聞けます)の弦楽器で始まる長めの主旋律の出だし、ピアノが入って両手で主旋律を強調する所、そして第一楽章後半から、鍵盤を低~高音まで行きつ戻りつする部分(ピアノソナタでもよく出ますが)とか、好きなところがたくさんありました。

第二楽章で盛り上がり、ロマンチックにまとまり、
第三楽章で、どことなくバロック的な出だしでピアノとオーケストラが合わさり、
大きな波になっていく。ピアノと互いに音を紡ぎながら最後に向かっていって、、

いやもう、心臓わしづかみでした。
しかも弾きながら指揮。
一粒で二度美味しい、ですか?(表現が貧困ですみません)

レストランに行って、いきなり煮込み料理のメインにボルドーかスペインの赤が出たような気分でしたよ。

こちらにルービンシュタイン80代後半の演奏を貼り付けます。
彼も大好きなピアニスト(母の影響です。若い頃クラリネットをやっていて、音楽全般が好きで。スピーカーのセットも、家に不釣合いな一枚板で作った大型のがありましたっけ。あれ湿気でだめになったんですけど、勿体無かったなぁ。そういえば、私の子供時分にソニーの555もへそくりで買ってましたっけ。あれも音が良くて良かったなぁ。やはり苦労してでもヘソクリはするべきですね。決心。)

ピアノコンチェルト 第三番 第一楽章


宜しければ、第二、第三楽章もどうぞ。

そして休憩時間。

市の補助金などで何とか経営が成り立っていますが、定期コンサートには、やはり人数が少ないようなのですが、この日は巨匠って事で結構人が入っていました。
お茶やケーキも喉を通らないほど胸いっぱいで。
席に戻って(前から5列目を取ったのです、うふ。咳が出たら、と最前列付近を取る勇気はなかった)

そして二曲目、シューベルトの交響曲第6番。

アダージョからアレグロへと進みます。
最初はドーンなのですけどね。

これも2,3,4楽章とありますので、お時間が有る方はどうぞ・・・

この曲、当時ウィーンに吹き荒れたロッシーニ旋風にかなり影響を受け、ベートーベンらしさ(スケルツォでベートーベン・チックに執拗な繰り返しが入ったり)も盛り込んだ、シューベルトが作曲家として独り立ち(お金が何とか入ってき始めた)頃の作品だそうで、いかにもイタリ~な軽やかさもある緻密に設計された感じでした。プリンチペ~(王子さま)♪。
・・・と誰に向かって叫ぶんだ私は。
Cの長調だし、明るいですね。

シューベルトの短調も大好きですけど。

この曲は、木管楽器がソロもあり、大活躍です。でもフルート第一さんがちょっと音が裏がえり気味だったようにも思いました。気のせいだと思います、恐らく。私そこまで聴力は良くないので。
第4楽章まであり、30分程の演奏。

味わいとしては口解けの良いスフレを口に含んだような。(特に第二以降)

とはいっても、こじんまりしてもやはりシンフォニー。
改めて聴くと、そこまで軽いわけでもなく、しっかりと中身のある素晴らしい曲なのですが、しかし、一曲目で昇天してしまった私は地上に戻るのに時間がかかりました。
昇天したまま、天上の音楽を聴いていたような心持ち。

なんといいますか、最初にメインを食べてしまい、、口直しが来て・・・
このほうが消化は良かったのだと思いますが(音楽の頭とココロでの消化)、
やはり美しい曲線で徐々に盛り上がり、メインを迎えたかったよう気もしました。
贅沢な我が侭ですね、きっと。

ピアノは改めて男性の為の楽器だと。(あの大きさだし!)
同じ位の体格があればいいですね、女性でも。しかし特にアジア人女性ピアニストはスタイルもうるさく言われるから皆細くてキレイ系で腕も折れそうな・・・(汗)それで鍵盤だけじゃなくて、底につながってる弦を鳴らす所まで音が引き出せるのかというと、腕と肩のトレーニング、必須ですね。
フジコ・ヘミングさんは面白いですけれど。

あ~それにしても、地元でも素晴らしい演奏を聴く事ができて幸せでした。
クラシックを語れるほど理論をきっちり勉強しておりませんので、あくまで主観に拠って書いています、あしからず!

るんるんさん他、詳しい方、お気づきの点に関して訂正をお願い出来ればと思います!


ちなみに、巨匠は、とっても若い魅力的なヴァイオリニストと再婚してます。(エリナ・ヴァハラで、ラウマの室内楽フェスにも毎年来ています。)
息子さんと同じ位の年。
やっぱり若い人とくっついて、エネルギー吸収して創作意欲を盛り上げなきゃ♪
ルービンシュタインのようにあと30年現役で頑張っていただきたいと思います。
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by wa-connection | 2009-12-06 08:27 | music