トーヴェ・ヤンソン評伝発売
2013年 10月 15日
追記:ヘルシンキもアカテーミネン書店平積み画像↓
ヘルシンギン・サノマットのニュース記事(フィンランド語)
9月末まで開催されていたギャラリーA4さんでの、評伝の作者についてのリンク(日本語)
そしてバーチャルのトーヴェ・ヤンソン評伝!
ムーミンキャラクターズのサイトにフィン、英、スウェーデン語であります!
作品もたっぷり紹介。
タイトルは「Tove Jansson ,tee työtä ja rakasta」
意訳すると、「トーヴェ・ヤンソン 働け、そして愛せ」ですかね、、、
"(do) work and love"
って感じだから。これはトーヴェ・ヤンソンの自ら使っていた蔵書票(自分の持ち物ですよ、と意匠やサイン、絵やシンボルで凝る人もいるそうです)にラテン語で書かれていた言葉だそうです。
こちらで鳴り物入りで発売になりました。
作者はキアズマ元館長でいらっしゃるトゥーラ・カルヤライネンさん。
来年アテネウムで3月ごろからトーヴェ・ヤンソン生誕100周年展示会が開催されるようです。
仕事がらみで読んでいますが、今ちょうど三人目の恋人、彼と結婚して子どもまで欲しいと願ったアトス・ヴィルタネンの項。
前の二人の恋人は画家でしたがこの人は記者、作家、格言なんかも書いててニーチェ研究もしてた文筆家。
スナフキンのモデルでもある。バリバリ左翼思想の持ち主で国会議員もやってました。でも一度結婚に失敗していたし、もう彼は結婚で縛られるの嫌だったんだな、、ずるいねぇ男は。
1940-50年代で同棲するのは(女性だけが)かなり非難の目で見られたことでしょうに。
このアトスのあとに最初の女性との恋(舞台の世界へトーヴェを誘ったヴィヴェカ)、そして一生互いに愛し続けたトゥーティへと続く、と。
彼女は自分でも女性を好きになったことに驚いていたようです。
私はレズじゃないと思う、と手紙にも書いていて、特定の人だけだった。男性一般は相変わらず普通に好きだったし、肉体関係も恋人たちと普通に持ってきたし。
この本を読み進めてて、今まで作り上げられてきた(思い込んでいた)トーヴェ像が崩れたのは嬉しい誤算でした。
ムーミンは子供向けじゃないと思っていたけれど、好きでもなかったんです。
今でも小説の方が面白いと感じましたし。
トーヴェ・ヤンソンは聖人君子でもなんでもなく、激しく思い込んだり、あれこれ失敗したり傷ついたり批判されたりしながらも奔放に信ずるところに突き進んだ人だったんだなぁと。ムーミンを創作したことで世界的知名度をもたらした代わりに慢性的な時間不足になってしまい、画家としての自分を突き詰められなくなったのは残念というかとても勿体ない。。。。
また家庭環境は裕福ではないにしてもお手伝いさんがいて、思いっきり考え方的にブルジョワで育ったのに、付き合う相手が左寄りの人ばかりというのも面白い。
お父さんはかーなーり面白くなかった模様。
あと気になる点・・・名前の発音はトゥーヴェ・ヤンッソン(太字強調)なんだけどな。これも定着してますしね。
難しいですねぇ。
まぁ、ミュシャもフランス語発音が定着してるけど現在のチェコにあたる国の人で本当はムハ、ムッハに近い発音するそうで(昨日知った。Wikipedia様有難う)らしいし、いったん馴染んでしまったらなかなか変えにくいですね。
ヘルシンギン・サノマットのニュース記事(フィンランド語)
9月末まで開催されていたギャラリーA4さんでの、評伝の作者についてのリンク(日本語)
そしてバーチャルのトーヴェ・ヤンソン評伝!
ムーミンキャラクターズのサイトにフィン、英、スウェーデン語であります!
作品もたっぷり紹介。
タイトルは「Tove Jansson ,tee työtä ja rakasta」
意訳すると、「トーヴェ・ヤンソン 働け、そして愛せ」ですかね、、、
"(do) work and love"
って感じだから。これはトーヴェ・ヤンソンの自ら使っていた蔵書票(自分の持ち物ですよ、と意匠やサイン、絵やシンボルで凝る人もいるそうです)にラテン語で書かれていた言葉だそうです。
こちらで鳴り物入りで発売になりました。
作者はキアズマ元館長でいらっしゃるトゥーラ・カルヤライネンさん。
来年アテネウムで3月ごろからトーヴェ・ヤンソン生誕100周年展示会が開催されるようです。
仕事がらみで読んでいますが、今ちょうど三人目の恋人、彼と結婚して子どもまで欲しいと願ったアトス・ヴィルタネンの項。
前の二人の恋人は画家でしたがこの人は記者、作家、格言なんかも書いててニーチェ研究もしてた文筆家。
スナフキンのモデルでもある。バリバリ左翼思想の持ち主で国会議員もやってました。でも一度結婚に失敗していたし、もう彼は結婚で縛られるの嫌だったんだな、、ずるいねぇ男は。
1940-50年代で同棲するのは(女性だけが)かなり非難の目で見られたことでしょうに。
このアトスのあとに最初の女性との恋(舞台の世界へトーヴェを誘ったヴィヴェカ)、そして一生互いに愛し続けたトゥーティへと続く、と。
彼女は自分でも女性を好きになったことに驚いていたようです。
私はレズじゃないと思う、と手紙にも書いていて、特定の人だけだった。男性一般は相変わらず普通に好きだったし、肉体関係も恋人たちと普通に持ってきたし。
この本を読み進めてて、今まで作り上げられてきた(思い込んでいた)トーヴェ像が崩れたのは嬉しい誤算でした。
ムーミンは子供向けじゃないと思っていたけれど、好きでもなかったんです。
今でも小説の方が面白いと感じましたし。
トーヴェ・ヤンソンは聖人君子でもなんでもなく、激しく思い込んだり、あれこれ失敗したり傷ついたり批判されたりしながらも奔放に信ずるところに突き進んだ人だったんだなぁと。ムーミンを創作したことで世界的知名度をもたらした代わりに慢性的な時間不足になってしまい、画家としての自分を突き詰められなくなったのは残念というかとても勿体ない。。。。
また家庭環境は裕福ではないにしてもお手伝いさんがいて、思いっきり考え方的にブルジョワで育ったのに、付き合う相手が左寄りの人ばかりというのも面白い。
お父さんはかーなーり面白くなかった模様。
あと気になる点・・・名前の発音はトゥーヴェ・ヤンッソン(太字強調)なんだけどな。これも定着してますしね。
難しいですねぇ。
まぁ、ミュシャもフランス語発音が定着してるけど現在のチェコにあたる国の人で本当はムハ、ムッハに近い発音するそうで(昨日知った。Wikipedia様有難う)らしいし、いったん馴染んでしまったらなかなか変えにくいですね。
by wa-connection
| 2013-10-15 23:00