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by wa-connection

フィンランド政治事情その5 SDPの間違いとEU選挙事前投票

現在ライブ放送中のYLE 政党報道番組。現野党中央党党首ユハ・シピラが出演しています。一時支持率トップにまで上がったのですが、現在また国民連合党が追い付いています。

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@YLE TV1 (tietokoneen ruudun kuvakaappaus)

先日はSDP党代表交替劇について書きました。
現SDP党代表が退けられるのは、社会民主党では実に数十年ぶり。
つまりこれまでは代表戦があっても、その時の代表が大体勝ち、辞める時は選挙に負けたりなどして、自ら退任を決めると言う事が殆どだったわけです。

さてちょっと分析を。
今回の社会民主党が犯した間違いは大きく二つあります。
一つは、この党代表選がEU議員選挙の一か月前に行われるのにも関わらず、そのチャンスを利用しなかったこと。
党代表選挙では党の指針や今後の方向性が表に出ますし、現内閣の二大政党のうちの一党であるSDPは国民にとっても今後の制作を左右する大きな関心事のはずです。
しかし、メディアで候補者二人が意見を戦わせたのはたった二回。あとは党内で「内輪」での議論がケンケンガクガク交わされただけにとどまりました。大多数の国民からはスルーされてしまったわけです。
二つ目は、候補者が二名しかいなかったこと。以前は4名ほど出馬したりして、なかなか活気があったものですが、二名だったので、党内がユッタ派、アンッティ派と二分されて対立してしまいました。
また党大会でも中年以降の男性多数のいわばちょっと古臭い政党体質が浮き彫りに。

対照的なのがもう一つの与党である国民連合党(KOK)では首相が党のイベントで復活祭前に辞任を表明してから、3名の候補が出そろいました。
彼らがうまくやっているなと思う点はSDPと逆にメディアを非常にうまく利用しているところ。
バランスよく男女両方を据えています。
私が思うに、パウラ・リシッコ(大臣職も歴任しているベテラン保守派)は自分でも恐らく当選するとは思っていないけれども、党のために立候補を要請され、それを受けたというところではないでしょうか。
あとの二名(産業大臣ヤン・ヴァパーヴオリと通商大臣アレクサンデル・ストゥッブ)は本気でやっていますね。
ただし対立を表に出すようなことはせず、候補者3名それぞれが相手を褒め合うという方針。
彼はこういうところがすごい、いいと思う、だけど負けないよ、みたいな感じです。また、誰が選ばれても党の方向性は変わりません。というわけであくまで候補者の人物評価選挙(henkilövaali)といわれています。
対外的にもまとまりがあるところをアピールしていますね。

またちゃっかり6月のEU選挙も見据えています。
党代表に立候補しているアレクサンデル・ストゥッブは、この前に既に大好きなEU議員にも立候補していました。
彼は実はEU議員になったあとに、同じ党の(死ぬまできっと)女好きなイルッカ・カネルヴァの女性スキャンダル(あやしいテキストメッセージを数多く送り付けたかどで)による辞任で議員から外務大臣に大抜擢。生き生きと仕事をしていました。その後政権が代わり虹色連立政権へ。外務大臣はSDPの“またかよタルヤ元大統領の元カレ”エルッキ・トゥオミオヤが就任してしまったので通商大臣に甘んじていました。でもまたEUの仕事もやろうと思っていたんでしょう。更には議員職を足掛かりにコミッショナーのポストも狙おうとしていたといわれています。そこにユルキ・カタイネン代表が僕もそれやりたいんだよね~、と表明。
じゃ、首相もねらうか(国民連合党の代表が前回2011年の選挙でトップだったので6月に選ばれる党代表が順当に首相であろうと)、と立候補した模様。フィンランドは人口も人材も少なく、同じ人物があれこれ兼任しているのはよくあることなので、これも割とすんなり受け入れられています。
6月半ばに国民連合党の党大会がラハティ(スキージャンプ大会などで名前を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれませんね)で開かれます。党大会というのは各政党が毎回違う場所で開催しますが、やはりそれなりに大規模な会議が開けるコングレス・センター+ホテルのキャパシティがある自治体が選ばれるようです。ロヴァニエミだったり、タンペレだったり、トゥルクだったり・・・色々ですね。国民連合党は今週末出席者申込み締切で千名程度を予定としているようですよ。
ん?SDPの二倍だな・・・

もしEU議員に当選後にアレクサンデル・ストゥッブが党代表に選ばれれば、同じ政党の次点の候補者が繰り上がります。
国民連合党は現在3名の議員がいて、4隻目獲得を目指しています。

ちなみに、EU選挙事前投票は昨日(5/15)から始まりました。
大型スーパーや図書館といった人が集まりやすい所に投票所が数か所設けられており、どこに行っても投票可能です。国政選挙と同じ位置づけなので、日本国籍を保持している私は参政権はありません。(地方選挙は外国籍でも成人で、二年以上その自治体に居住していれば投票・更に立候補できる)
というわけで部外者として楽しんでおります。
事前投票も前回の同時期に比べ千人ほど少ないようですね。(木曜に投票したのは11000人弱だそう)


あと一年で議会選挙があります。EU選挙を皮切りに来年の選挙をにらんでどこの政党も夏以降動きが活発化することでしょう。なんで夏以降かって?

もうすぐ政治家たちも夏休みだ・か・ら!

みなさん今もうだれだれでしょうな。夏至祭以降~7月末までは更にフィンランドでは何にも動きません。

ちなみに上の写真の番組、今日はホッケー世界選手権フィンランド対スイス戦の真っ最中。
誰かこの番組見てるんだろうか・・・・(私は同時観戦でございます。今日はスイスなのでまだ安心して見られる・・・)

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by wa-connection | 2014-05-17 03:07 | finland in general