フィンランドで開業している私達のビジネス、ライフ・スタイル ブログです。 This is about our business and life in Pori, Finland.


by wa-connection

いよいよ発売、評伝『ムーミンの生みの親 トーベ・ヤンソン』

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@河出書房新社
長かったです、やっと今月になってAmazonさんなどで予約開始になっています。

いやもうTwitterでもこの話ばかりですみません。他に言えるものが無いってことかな・・・ぐはぁっ。
Amazonのリンクはこちらから。
(中見もできます)

河出さんのサイトはこちら


ということで、カッコつけて言いますと書籍翻訳とか出版翻訳とかいうやつです。
実際は私なんてまったくかっこよくなくて地道な作業を泣きながらでしたが。
それでもまだ直したほうがよかったんじゃないかというところがどんどん思い出されてしょうがないという・・・

いやね、前の出版のときは2009年で靴家幸子さんにお声掛けいただいて4か月夜なべ睡眠時間平均3時間でやって、でもあんまり、すんごく売れた訳でなかったのですよ。(現在中古では400円ぐらいでお求めいただけるようです、ぐはっ2)

夫からもあんなに大変だったのに換算したら普通のアルバイトにも・・(以下割愛)じゃないか!ということで「ああいうお仕事は今後手を出さないこと」ということになってまして。
4年たった去年夏に、夫のロンドン大時代の同級生で翻訳家の方からのつてで今回、生誕百年を迎えたトーベ・ヤンソン評伝(注:伝記)の翻訳のお話に繋がりました。
ええ、人間喉元過ぎると忘れるものです。

共訳者は現在日本在住の五十嵐淳さんです。フィンランド語教師、文学にまつわる紹介・執筆など活発に活動されています。それでなくても超多忙でいらっしゃるのにお引き受けくださったとか。
私が序章~5章まで、トーベの中年期までの三分の二を、そして五十嵐さんが6章以降の三分の一を担当されています。

トーベ・ヤンソン(本当の発音で言うとトゥーベ・ヤンッソンがカタカナでは近いですが)は1930〜1940年代に多感な青春や恋愛をし、若手として注目を浴びた時期を過ごしていますから戦前、戦後を中心にフィンランドの歴史的背景にまつわる内容も多く、今まで表面的、断片的にしか知らなかったフィンランドの歴史を知るに当たり、とてもいい勉強になりました。

そして今まで見聞きしてきた文学や音楽や様々なフィンランドの文化著名人がトーベ・ヤンソンを通じて横に繋がりました。まだ存命中の俳優Lasse Pöysti, 彼の元妻であるBirgitta Ulfsson, フィンランドに欧州のモダン・アートを知らしめ、自由芸術学校を設立し、Artek共同設立者のMaire Gllichsen, Tapiovaara一族...
そして当時の演劇、文学、音楽、美術、風刺・・トーベ・ヤンソンを通じて、フィンランドの歴史の、ほんの一端でも知ることができた貴重な9か月でした。
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8月9日のトーベ生誕記念日には大回顧展開催中(9月初めに大盛況の中、終了)であったアテネウム美術館で記念講演があり、トーベの友人であった前述スウェーデン人女優Birgitta Ulfsson(ビルギッタ・ウルフッソン)女史が二回にわたりトーベの作詞した歌を伴奏つきで披露し、その合間にこの評伝著者であり、同時に回顧展のメイン・キュレーターであったトゥーラ・カルヤライネン女史が講演をしてくれました。
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前も掲載しましたが、講演後に挨拶に行って、書き込み赤線(鉛筆とフリクションのペンだけど)いれまくりの本にサインを頂きましたよ。
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(フィンランド語で「貴子へ、2014年8月9日」と書いてあります)

オーランド諸島のアーカイブにまで元恋人の家族関係確認に電話とメールもしましたっけ。(スウェーデン語できないので英語だけど)引用・参考文献も20冊ぐらい、そのうち9割7分確認しました。スウェーデン語のはネット翻訳や知人を頼りつつ内容確認。著者にも翻訳にあたり質問などもさせて頂きました。

翻訳会社の担当者の方にも最初の訳文から初校、再校、と膨大なメールやりとりを重ねプロの校正・編集の方々の下調べ、裏の取り方の徹底した様には舌を巻きました。
もう死ぬまで東に足を向けて寝られない状態です。
(今考えてみたらベッドの方向が“西”枕なのでちょっとずらさねば!)

一番負担を掛けたのはやはり夫と子ども達ですが。

この評伝邦訳とあわせて、来月からはトーベ・ヤンソン回顧展が横浜そごう美術館を皮切りに日本でも横浜、帯広、新潟、北九州、大阪と5箇所巡回します。
広島はいかないんだよなぁ・・ムーミン展は来たけれど・・(ぼそっ)
回顧展リンクはこちらから。


今年はトーベ・ヤンソン・イヤーということで、雑誌から書籍から絵本からグッズから・・・これでもかと色々な関連商品、書籍新装版など出ています。
この評伝にまでムーミン・ファンその他の方のお財布はもつのだろうか?と勝手な心配をしてしまう私はいや夢がないですな。

フィンランドではトーベ・ヤンソン書簡集が来週にかけて出るようです。
私は図書館で予約者二番目なので月末には回ってくるでしょう。

もしよろしければ冒頭の邦訳、書店や展示会で手に取ってご覧ください。
このような機会を頂き、大変光栄でした。
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by wa-connection | 2014-09-12 20:04 | work