フィンランドで開業している私達のビジネス、ライフ・スタイル ブログです。 This is about our business and life in Pori, Finland.


by wa-connection

YKI 語学力資格試験 その2

YKI(Yleisen kielitutkinto)一般語学検定の体験記その2です。

「その1」の記事リンクはこちらです。

※今回も長文ですが画像はほとんどありません。
試験中は撮れませんしね(笑)。

※※ちなみに今日請求書が届きました、正確には受験料は145ユーロでした。

さて、よろよろとリスニング&スピーキングの視聴覚室から出た我々、次の教室へといざなわれます。
「みんな早く終わった方がいいよね?じゃ5分休憩」と試験官、廊下に張り出されていたスケジュールなんかもうそっちのけ。
こっそり、自分たちが早く帰りたいって事じゃないの?と勘繰ってしまいますが、まぁこの期に及んで練習問題なんて見るって段階でもないし異存もありません。
トイレ休憩などして次の筆記へ心の準備。

ここでおさらいですが、
このテストでは分野が次のように分かれています。

1 リスニング
2 スピーキング
3 読解
4 筆記
5 面接(個別)

この順序は教室の空き具合(つまりは視聴覚室)を順番に各グループで使うため、どれが最初かは予測不能。
私たちは1,2が終わって次は読解テスト。
私たちのあとに、中級グループの人たちが視聴覚室へ入った模様まだ来て数年弱の初々しい雰囲気を漂わせていらっしゃる。

対して上級グループみな面構えもふてぶてしいというか動じない印象を受けるのは私だけか・・・。
(私は面の皮は多少厚いかもしれませんが)

さて、気を取り直して60分読解力試験。
ちなみにカトさんのところでいたような隣の人が回答を見せてと迫ってくることとか、説明全く聞いてないとかいうワイルドな受験者はこの日はいませんでした。
トイレ休憩とかも要求なく。
携帯電話も「電源切っておいてね!」と念を押されただけで試験中に一括預かりなども一切なく。
リスニングの時には、「電源切らないと、電波が録音に邪魔するから切ってね!」と理由を言った後に数人が電源切ったという。
その数人、切ったふりしてサイレントにしてただけだったな・・・

中級を受けたことがある人が8割ぐらいいたので、試験中のルールなどについて経験値があったのかもしれません。
読解については、問題集でも一番ページを割いてある文法問題とかあったけどどこかなぁと思って開始の合図とともに問題の冊子を開く。

ん?

短い文法選択問題無いよ?


5問ぐらい見開きの文章読解問題。それぞれに4問ほど設問が。
つまり、5X4問程度を文章を読んで内容について答える様式でした。

がーんと頭を原始人の棍棒で殴られたようなショック。
しかしすでに試合、じゃなくて試験のゴングは鳴った後!

気を取り直して大昔の受験テクニックを思い出し、時間配分を考える。
60分で5つのテキストがあるという事は10分未満でそれぞれの見開きを終えなくては。
最後の5分でできたら、全体の見直し時間とか書き間違いを直して。

ページをめくるのももどかしくテキストを読む。
もうそろそろ内容の記憶も薄れてきましたが、どれも叫び出したいくらいつまらんテーマばかりでした。

一つは:
Vantaan kaupungin sosiaalilautakunnan jaoston kokouksen pöytäkirja: päihde-ongelmapotilaiden jatkohoitoon liittyen naapurustokuntien välisen yhteistyön selvittelystä.

ヴァンター市の社会福祉部会議の議事録:薬物・アルコール中毒患者の退院後ケアについて周辺自治体との協力体制の可能性検討
訳してるだけで気が滅入る・・・
内容も書き方もいかにもお役所の味気ない、しかも修飾にさらに修飾がかかって「○○の△△の□□について、次回の会議開催までの間にと述べた市議XX氏の発言は何をすると言ったのか同意義のものを下記から選べとか。

もう一つのテキストは、

誰かフィンランド人の哲学者が自叙伝的に書いた本の抜粋。
母親に勧められて戦後に読んだショーペンハウエルに傾倒して、幸福論とか人生論とか賛成、反対派の現代の学者の意見、例えば今生きてる専門家たちの言葉を引用して自分はどっちなのかとか、、むにゃむにゃ。

結局どういうこと言ってるのか同義のものを下記から選べとか。
それぞれA4一枚弱を読んで質問4ー5問に10分で答えるということは本文自体は5分以内で一回で頭に入れる必要が。読み返す時間は問題を読む時だけしかないですね、、

あと、多くは記述式問題で、問題の冊子に回答を書き込んで、選択問題のみマークシートの解答用紙に後から書き写すという方式でした。(これもカトさんの記事に書いてあったなぁ。そのお陰と問題の初めに回答はここに書けと親切に書かれていて試験官もその点言っていたので私は間違えずに済みました、感謝)

もう時間ぎりぎり。
最後にマークシート用紙に書き写す時間を使って見直しと迷った回答をもう一回考えてみたりしてあっという間に60分が終了。

冷や汗かきました。
私ってこんなにできなかったんだ!こんだけ“何とな~く”しかも”分かったつもり”で文章を読んでたんだ、という事実に打ちのめされた1時間でございました。悔しかったのは、やはりできるだけ満点というか完璧に答えたかったわけですよ、でもそれができなかったというのはまだまだなんだなぁ、と改めて分かったといいますか。
ならもっと時間を取って準備するべきなんですけどね・・・そこは言い訳です。

そして5分休憩。
他の皆さんも決して楽にできたわけではなさそう。
そこでまた少しほっとする日本出身の小市民。

さて、ペーパーテストの最後にあたる、筆記試験がまた60分始まります。
今度は中年男性試験官(なんかね、この人のイメージとしてはカーディガンきてスラックス履いて銀縁眼鏡かけて二日後には顔が思い出せないタイプというか←失礼ですみません)が「これは早く終わる人がいつもいるし、終わったら私に紙を渡して退席していいからね」とのこと。
皆のまなざしに期待感が。え?簡単なの?

さて始まってみると、これも4つほどお題を与えられて1~2ページほど文章を書くもの。
ここで初めて実戦的な内容が出てきました。

最初にあったのが”Olet menossa työhaastatteluun, mutta samaan päivään tuli este. Keksi tilannetta itse ja selitä asiasta sähköpostin muodossa.(あなたは面接に行く予定でしたが、別の用事ができてしまい行くことができません。状況を自分で創作し、E-mailの形式で相手に説明しなさい)”というもの。
これは普段みんなやっていることだから問題なくできると思います。逆にいうと皆ができるから差がつかないものになるのかな?

ただ形式をきちんと書けるかということを見られると思われたので、相手の名前、挨拶、来るつもりだったが学校の試験がその日に入ってしまったのでいけない、できれば別の日時を指定してくれれば今度はちゃんと行きます、といった内容で最後に日本人らしくもう一度(フィンランドなので軽く)お詫び。
名前、住所、電話、など架空のものを書く。

2,3番目はもう忘れました・・・思い出したら追記します。

そうそう、最後の問題は覚えてます。
新聞の意見投書欄に投稿しなさいという問題で、
「狩猟は環境破壊なのか管理なのか」かもう一つのテーマどちらかを選択。
もう一つはもう忘却の彼方、覚えてないです、すみません。
これで2ページ一杯書いて終わり。

私は50分ぐらいかけましたが、一応最後まで見直してみて自分が見て分かる範囲でおかしい言い回しなど修正してみる。
余裕な人たちは5人ぐらいだったか、早い人は40分ぐらいたったところから颯爽と出ていきました。
は~疲れた。

そして最後は面接。

これが20分ずつ、二室使ってやるようで、住所を見て遠方の人から開始。
でも呼ばれたときに席をはずしていたらその場にいる人を繰り上げて呼んで始めていました。
私は4番目ぐらいだったので、1時間強待つことに。
バナナ二本たべたりジュース飲んだり残りのサンドイッチ食べたり新聞の字面を眺めたり。・・・食べてばっかりじゃないかって?
(新聞もねぇ、読もうとしたけど同じページの2,3行を何度も行き来したり集中できなかったので読んだといえない。でも意地張って読んでるふり←見栄っ張りなとこ丸出し)

こういう時に限って日本語の本は持ってきてないんですよね。
で、サリンジャーの薄い『ライ麦畑でつかまえて』のフィンランド語版(物議をかもした訳)を図書館で借りてきてたのでそっちを読み始めたら、次に気が付いたら10ページ進んでました。高速バスの帰りにも続き読んだんですけど。でも言葉遣いが10代の高校ドロップアウトしそうな男児のボキャブラリーで逆にまずかったかもしれない。
というわけで徐々に順番が進んでいき、ロシア語系のおばさま二人組、一人がおわって、小声でもう一人にごにょごにょロシア語でどんなこと聞かれたかとかアドバイスしてる。

いいなぁ!
ちょっと羨ましかったりして。

落ち着かない中、自分の番を待ちまして。
南米の人のあとにやってきました。“Servo”と名前を呼ばれ、女性の面接官がいる入り口にいき、フィンランドなのでもちろん握手をして名乗り、入室。
そこにはビデオカメラが設置され、ボイスレコーダーもテーブルに置かれています。

「カメラにちゃんと収まるようにここに座ってね」と場所を指定され、試験官がファインダーをのぞきちゃんと私の上半身がおさまっているか確認。
その後カメラとレコーダーをスタートし、
「まずは名前、自己紹介と受験の理由を2分以内(だったかな?もう、うろ覚えですみません)でしてください」

とのことで軽い生い立ち(大げさ!)を話す。
そのあと試験官がいくつか分かりやすい質問をし、私はそれにこたえる。
身辺のことが多かったかと思います。
そして紙を渡されて
「この中から問題を選んで、簡単なメモをする時間をあげるので何を話すか決めてください」
と。
選択肢は
・肥満やアル中の人は、国の財政負担を増やすので治療費を自己負担するべき。
・地球温暖化について
・犯罪被害者の保護

の中から好きなものを選べと。
つまんない~~~!
もう心底つまらないですよ!
問題作ってるユバスキュラ大学の担当者チームに言いたい。
もっと頭柔らかくしてください!
あなたの人生楽しいですか~?

ネット上にある練習問題はもっと面白いんですよ、読解や文法でも料理のレシピが出たり、インターネットのデートサイトで相手募集するプロフィールを書いたりとかあった気がする。
その方がこっちもやる気が出るってもんですよ。
固い内容出せばいいってもんじゃないでしょうよ~。

で、結果からいいますと、私は「犯罪の被害者の保護」についてだらだら喋りました。
加害者についてはフィンランドは性別、年齢、居住地域ぐらいで細かいことはまともなジャーナリズムでは触れませんが(よほど社会的に大きな犯罪は別)タブロイドではやはり過激な報道があること、でも日本よりまだブレーキが効いているのではないかと思うこと、加害者の家族への保護を気づく人は多いのに、被害者および家族への保護・ケアが意外と行き届いていないケースもあるらしいことを以前のメディアで取り上げられたケースを例に出してつらつらと・・・
間に何をしゃべってたんだか論旨を忘れそうになる。
(頭が悪いな、私)でも何とか立て直そうと努力して、試験官にも誘導質問されて終える。
その後彼女からもテーマに関連した質問がいくつか。
ジャーナリズムについてとか、どういう問題がありえるかとか、以前の銃乱射事件の話とか、その時のHelsinginSanomat紙の毎月初めに出るKuukausiliiteという月刊別冊記事の話も(すごく印象に残ったテーマ記事だった)。

であっという間に20分終了。
ビデオを止めて、「実はね、あなただけじゃなくて、私たちも審査されるのよ。だから運命共同体のようなものよ」と教えてくれた。
面接官の能力を同時に審査するなんて、知らなかったなぁ。
「それにしてもあなたの情報量すごいわね!」
と言ってもらったが、これは単純にほめてもらえたのか、でも量はあっても知識になっていないと暗に言われたのかな、と帰り道で勘繰ってしまった・・・

いまは情報はインターネットでクリックすればかなりの量は得られるけれど、学校でも教えようとしているのは正しい情報を選び、自分の必要な形に加工する、ということで情報の記憶にはそれほど重きが置かれなくなってきているように感じます。それと関連してるのかなぁ・・・
ううむ、反省。

最後のあいさつの前に、「今日は自分が教えている生徒たちは本当に少なくて外部の受験者ばかりだったな~。これからトゥルクで観光でもするの?」と聞かれて「はい、知人とカフェArtで会う約束をしています」、というと「楽しんでね!」といって握手して退室。

結構消耗しました。
大学入学資格試験をうける高校生たちは4-5時間何科目もこういうの軽食持参でやってるんですねぇ。

そのあとバスで中心地に戻り、Twitter上でお知り合いのTurku在住の方にカフェでお会いし、おいしいオープンサンドとケーキを食べて町中を中心部に向かって散策し、店を冷やかして午後遅くのバスに乗ったのでした。もう身も心もかさかさに乾いたようなあとで、お喋りも楽しく、実に心のオアシスのような時間でございました。


検定受験体験記は以上です。
結果報告しなかったら合格だけどすごくぎりぎりとか、不合格だったんだと思ってそっとしてやってください!
ほら、武士の情けってやつですよ。

でもねぇ、14年も住んでて、翻訳とか通訳とかやってて、それで落ちてちゃ恥ずかしいですよねぇ、、、ここまで赤裸々に書いておいてアレですけど。
(以下フェードアウト)



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by wa-connection | 2015-05-16 05:46 | finland in general