leipa" (レイパ=パン)
2007年 02月 13日
家で焼きたてのプッラ(pulla 菓子パン)
フィンランドの色々なパン。ここに出ているのはほんの一部。
・上から 西部の穴あきパン、クッコという柔らかい小麦パン。
・二番目 伝統的ライ麦パン。これはライ麦含有率70%以上の味の濃い~もの。色だけで判別すると失敗します。シロップでダークに色付けしてあるだけの難ちゃってライ麦パンもあります。%が下がると、食べやすくなりますし、胃もたれもしにくいですが、、、
・三番目 ohrarieskaという発酵させないタイプのパン。薄くて、でも意外ともっちり歯ごたえあり。私はとても好きです。
・右のひだひだがついたもの。有名な、カレワラパイ。(karjalanpiirakka)ミルク粥を、ライ麦を混ぜて薄く延ばした生地の上に載せ、回りにひだを作って焼く。冷めても暖かくてもいける万能選手。普段にも、パーティにも出されます。砕いたゆで卵とバターを混ぜた物を載せる事が多いですが、オープンサンドでもオツ。
・下左 固いクラッカータイプで、hapankorppu(ハパンコルップ)といいます。バターなどを塗って、魚料理などと食べる事もあります。似たようなもので、学校給食に必ず出てくるnakkileipa"(ナッキレイパ)という白っぽいもう少し厚めのものもあります。
・下中 一個だけ、サンピュラという小型パン。これもニンジンすりおろし入りだとかチーズ入りとか色々あります。
フィンランドに来てよかったなー、と思うのは、パンがとっても美味しい国だという事。
日本のふわふわ食パンはたまに懐かしくもなりますが、
ライ麦パン(ruis-eipa")
全粒粉パン(kokojuva-leipa")
発酵させずに焼くパン(rieska、というタイプ)
各種パイ類(~piirakkaとつくものいろいろ)
魚をいれて焼くパン(kalakukko、カラクッコといって、ムイックという小魚などを詰めて丸く焼き上げるもの。東部クオピオ地方などのものが特に有名)
バトリューシュカというもちもちとした手のひらサイズのパン(?パイかな、、)、これも東部。スラブ系の原産でしょう。
フィンランド東部は、ほぼ毎週パンを焼いていたという伝統。家の中に暖炉兼用のオーブンがあり(母屋じゃなくて外に大型オーブンがある場合も)中でパンを焼いていたとか。
西部のパン文化はまた全然違うんです。年に数回、家族総出で大量に焼いてしまいます。保存食として、穴あきドーナツ型のような大きなパンを焼き、その穴に物干し竿の要領で棒を通し、天井多角に吊り下げておき、乾燥させます。数ヶ月経っても食べられるタイプ。お客さんなどが来るときは、オーブンで温めたりして柔らかくしていたようですね。
ライ麦パン、北欧やドイツ圏のイメージがわくかも知れません。ドイツ人達に話を聞くと、負け惜しみか?本気なのか?ドイツの方がやっぱ良いね、ともいいます。でもフィンランドのブラウン・ブレッド(ダークブレッドとも言うし、ライ麦パンだけを指すわけではありませんが)美味しいのは認めてます。
南欧出身のこちらに在住の人たち(イタリアやスペイン)は、口をそろえて、あちらの一日経ったらすぐ硬くなるパンよりずっとよいよね!フィンランドのパンって焼いてから2,3日経っても美味しいもんね!と絶賛。
スーパー等にいくと、パンだけでもたくさん。いわゆる食パンに近いものは、20枚ぐらい入り、日本で見慣れているよりもっと小さいサイズで、薄めのスライス。色んな麦を混ぜたものもあります。でもこういうのは、あまり買いませんね。
丸いパン、四角いパン、三角の形、などいろいろこんもりしたタイプがお勧めです。
一人暮らしなんかだと、ちょっと使い切るのに辛いかもしれません。その場合は、一個丸ごと買ったら、半分切ってすぐラップとビニール袋で包み、冷凍してしまうと、また室温解凍で美味しく食べられます。
また、ストックマンベーカリーなどでも、カウンター(tiskiティスキといいます。肉屋カウンターはlihatiski, チーズカウンターはjuustotiski)頼めば、半分に切ってくれたりしますので、店員さんがいれば頼んでみてください。
これらのパンと、色々なチーズやハムを合わせて、上にきゅうりとトマトのスライスを載せて食べるオープン・サンドが一般的。ウチも朝ごはんはこれです。
バターなんか塗らなくてOK。
とそれで足りなければオートミール(私はあまり食べないですが、子ども達は必須)。
時間切れですが、また続きを書きたいと思います。
by wa-connection
| 2007-02-13 22:29