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by wa-connection

ポリ市保育所の所長たちの現状;SatakunnanKansa紙 記事から翻訳

前から気になっていた内容で、最近見つけた記事があったので訳しました。知人の先生にも読んでいただきたく、ちょっと急いでやりましたんで、誤字脱字はどうぞ目をつぶってください。。。

「不足状態がずっと続くのはつらいものです」と、ウウシコイヴィスト保育所所長のレーナ・ミエスマー。彼女ともう一人の保育所所長、ピルヨ-リーッタ・シッルベルは保育所での日常がいかに時間との戦い、人材不足の繰り返しであるかを訴えている。
ミエスマーは、彼女の場合唯一の助けは、自分の保育グループを持たずに、所長としての仕事に専念できる事だという。
しかし、それでも大きな保育所で保育児童数が多い場所の為仕事はかなりの量。そして他の多くの所長の場合、自ら子ども達のグループを見ながら、代表としての仕事をこなさなければならないのが現状。
シッルベルの場合は、所長としての業務に加え、半日保育の子ども達の世話もしなければならず、両方ともが支障をきたさないようにこなしていくよう綱渡りでこなしているとか。
「勿論子ども達をいつも第一に考えるようにしていますけどね。それに、大人数(最大24人)のグループを、大人一人に任せきりにはできませんから」
残りの業務は残業などでこなしていくことになる。

二人は、ポリ市が保育所所長の養成に力を入れていることに感謝している。一方で、実際には人手不足で悲鳴を上げそうなのも実情。
一番深刻な「保育業務」のために、ピンチヒッターや急病の際、頼める人材を見つけるのは至難の業。「教育を受けた人材は一体どこに行ってしまうのか。ポリでは介護士も毎年数十人養成しているはずなのに、誰も捕まらない。本当に困った際には、親たちにどういえば良いのか・・・保育士がいないから今日は閉所しますと言わなければならないのか?」

「給与アップは確実に人を呼び寄せるだろう」
教育を受けた保育士が集まらないのは、一つには低い給与もある。保育士だけでなく所長の給与も平均に比べ低い。
「私達としては、仕事の量がしっかり決められた範囲内におさまるようにする方が重要だと思っています。勿論、給与が上がれば、人を集め易くなるし、絶対的に不足している男性保育士も雇用し易くなるでしょう」

ポリでは、保育所で働く人員の生活を一段と難しくしているのが、現在進行中の自治体の構造改革。
誰も保育所がどこの管轄下に入るのか明確に教えてくれる人がいない、という。
「理想としては、保育所がひとつの自治体活動分野となることでしょう。」ピルヨ-リーッタは望む。

―多くが転職を考えた事が―
保育所所長、レーナ・ミエスマーとピルヨ-リーッタ・シッルベルは2006年受けた教育の継続として更に学位取得の為、共同研究を行い、ポリ市保育所所長を対象として、彼らの職分、時間の使い方を調査した。
アンケート調査にて、32名の所長に送付し、24名が回答。結果は困難な現状を知らせるものばかりだった。
回答者全員が、仕事に必要な時間が慢性的に不足する為、継続的に残業を強いられている事。更に仕事の量は恐ろしいスピードで増える一方であること。
回答者のうち3分の2が転職を考慮した事があること。
主な問題としては責任の重大さ、増え続ける数々の重要書類の山との格闘、基本の職分が曖昧になりつつある事、ストレス、人材や時間の不足感に悩まされている事、などがあげられる。
多忙、そしてあふれ続ける情報も、多くが吐き気を催したくなるほどだという。
回答者の5分の4が、健康状態にストレス、疲労症状を自覚している。
細かくあげるならば、睡眠障害、重度の疲労、涙が出やすくなる、心臓に痛みを感じる、精神状態がおかしいと感じる、記憶障害、など。
この調査の背景には、子ども達への質の高い保育、スタッフへの気持ちよい労働環境の確保への大きな不安がある。

回答者の一人は、こう書いてきた。「私は理想の職業についたのですが、今ではもうそんな気持ちにはなれません」

データ;人口8万人余りのポリ市には、30の公立保育所がある。彼ら/彼女らの大多数が、所長業務に加え、実地の保育にもかかわっている。


コメント;自治体により差はあるでしょうが、大変です。。。
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by wa-connection | 2008-02-27 07:03 | finland in general