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by wa-connection

カウハヨキ(Kauhajoki)の銃乱射事件について

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この事件が起こった日がとても美しい秋晴れの日で、車などで子ども達にラジオのニュースを聞かれないように気を使ったり、翌日はプレ・スクールでどういう対応があるのか尋ねたり、何かと犠牲者の人や事件を起した人に対するだけでなく神経を使う一週間でした。

小学校以上では、もう字を読める子どもも多いですし、タブロイド紙や新聞の見出し、ニュースで見てしまう子もいますしね。
なんとなくちゃんと理解は出来ないけれど変なことが起こって、大人も落着かないなと感じている子どもも多いのではないでしょうか。

事件から一週間がたち、まだ「真相」の全貌は明らかになっていないようです。
内務大臣への辞任要求が高まったり(野党は自分がその立場だったら防止できたのかという事は考えないらしい)、銃の規制を厳しくする方向へは進みそうです。

年齢制限をあげたからと言ってこういう事件がなくなるかというとそうではありませんが、
ただし、16歳や18歳が自動小銃を正規にしかも容易に入手することは難しくなるだけ、そしてそのおかげで将来の何人かでも人命が救えるならそれは法定化する価値はあると私は思います。

銃器で無ければ、刃物などいくらでも”獲物”になるものはあるんですけどね。

9人と自分自身を撃って殺してしまったSaariという青年は22歳。彼を知る人は普通のどこにでもいるような人だったと口を揃えていっていました。
『街中で会えば挨拶もするし、近況も話していた』と同級生の女の子が描写していた
彼は、ヨケラ(Jokela)の銃乱射事件の当事者と同じようなスタイルで射撃シーンを録画したものをYouTubeにアップしており(ただし、Jokelaの事件当事者とこの青年が実際にネット上でコンタクトがあったかどうかの証拠は見つかっていないそうです 10/1現在)、その画像を誰が撮影したのかも警察の調査中です。
近しい友人たちはまだ取調べが済んでいないということで、Saari青年がこれを全て一人で考えて実行したのか、共犯者がいたのか、など近日中に明らかになる可能性も有ります。
本人は人間を憎んでおり、できるだけ多くの人間を殺したいと長い間考えていた、という紙切れを部屋に書き残していましたが、他にも、どうして試験中だった自分のクラスに押し入り、発砲し150-200発の弾丸でクラスメートらを殺害したのかは分かっていません。
ずっと分からないままかもしれませんね。

自分のクラスメートや教師に対して発砲したので、より明確な対象があったということなら、「無差別」殺人とは言えないかも知れません。


ポリからこの町へは車で北へ2時間ほどですが、私にはどうも現実的な感じがしませんでした。
実際に見たいと言うわけではありません。

今週に入って、事件があったサービス業専門学校では生徒たちが徐々に学校に戻ってきて、集会で地区のルーテル教教区が開催した話し合いの会に「素晴らしくたくさんの」人数が集まったそうです。(学校関係者談)
心のよりどころにはフィンランド人の場合は、なんだかんだ言っても教会、キリスト教が大きな存在を占めているんですね。
また学校でのカウンセリング、クライシス・ヘルプのような悩みを聞いてもらったりするサービスも設置されているようです。

銃器規制ですが、これまでは申請後に簡単な面談などですぐ許可が出ていたのを、一年射撃を練習してから、などにするべきでは、という意見も出ています。
諸外国へのイメージ低下も心配されていましたね、折角PISAなどであがった福祉国の進んだ教育制度などのポジティブなイメージが一年以内に二度も起こった事件でなーんだ、と思われるのは大きな痛手です。
ただし、教育関係者では、「フィンランドでも何もかもがうまく行っているわけではない、ただし、他ではもっと状況は悪い」という向きもあり。

とはいっても、学校に防犯ベルや巡回をしたり、というセキュリティ強化にまでは進んでいません。日本のほうが外部者が自分より小さく、弱い子どもに危害を加える、というケースはありがたいことにまだ顕在化していないようです。そういった事件が起こらなければいいのですが。
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by wa-connection | 2008-10-01 02:02 | finland in general