フィンランドで開業している私達のビジネス、ライフ・スタイル ブログです。 This is about our business and life in Pori, Finland.


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カテゴリ:finnish news( 10 )

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春にフィンランドの電力会社二社が原発新規建設について得たそれぞれの原則決定に対し内容変更許可と期限延長を申し出ていました。

資料は雇用経済省に提出され、6月以降発足した首相交代後の改造内閣にて決定される予定でした。
そして9月半ばの今週16日(月)、雇用経済相であるJan Vapaavuori(ヤン・ヴァパーヴオリ)が爆弾発言。
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北部ピュハヨキに予定されているFennovoima社の原発には内容変更を認める方向で政府に提案する、そしてもう一か所、既存原発であるオルキルオト原発を運営するTVO社が出した建設許可申請の期限延長依頼(3号機が遅れに遅れていて同時期に2基もの原発建設をする資金確保が難しいため4号機建設を遅らせたいという主旨)を却下する方針とのこと。
ただし、前者の内容変更許可に関しては来年夏までにフィンランド国内所有率を60%に引き上げる、という条件付きです。

Fennovoima社はこれまで(以前の記事リンク)も書いてきたように、最初は東芝とArevaの二社で最終交渉に入ったのち、Arevaが脱落。東芝が優先交渉権を得ましたが、その後最大であったドイツ系E-Onが出資者から退きました。(ここは例えばスウェーデンの原発もFortumと共同で所有していますが)理由は福島事故後、原子力を取り巻く状況が不安定なため。
ドイツは実際持続可能なエネルギー供給に政策の舵を切っています。
その後小規模の出資者がぼろぼろと脱落。春にはフィンランドの二大小売り業大手であるKeskoグループも「やっぱやーめた」と発表しました。
Fennovoima側は、「出資してくれるって約束したじゃん!約束は約束だかんね」とあわてていました。
(注:9月の記事によると、Keskoは結局法的に今更出資取りやめはできないようです。)

そして出資者を求める話がなかなかうまくいかなかったからか、9月9日に上層部をほぼ刷新。
以下Fennovoima社のニュースリリース(英語)。
 

結果的には、去年からFennovoimaオーナーであるSF社上層部が全国各地を“お願い”行脚した結果、各地自治体系電力会社なども含め9月前になんとか51%強がフィンランドのオーナーで占められているというギリギリの状況でした。そしてこの1年以上微妙な不安感をもたらしてきているのが、東芝が提案していた1600MW(160万キロワット)級の大型原子炉よりより小さく、(つまりはそこまでお金がかからない)中型炉を提案するロシア国営企業のロスアトム社が原子炉メーカーとして浮上、製造するだけでなく、Fennovoimaに出資しましょう、と窮地に付け込む形でどんどん存在感を増していました。現在、正確にはFennovoimaの所有企業はフィンランドの電力株式会社であるSFが66%、露Rosatomの子会社であるRAOS社の株保有率は現在34%。政府の今日の決定では前述のように来年夏までの猶予期間中にフィンランド国内の企業などの保有率が最低6割にあげること、というものです。9月15日にヴァンターの電力会社が株所有率を1%弱増やすという連絡をし、現在SFは54%がフィンランド国内のオーナーで占められていると16日に雇用経済省にいそいそと報告。内容変更というのは、2010年(福島原発事故の前に国会で議決)の原則決定から、内容が変わって原子炉のタイプも変わって所有者も比率も変わってきてるけど、僕らこのまま続行していいよね?ということですね。

ちなみに、Rosatomの子会社であるRAOSには、世界中に有名な(この業界では、ですけど)フィンランドの原子力規制庁にあたるSTUKの元所長、ユッカ・ラークソネン氏が2012年から転身しております。STUK所長もこの3年ぐらいで3人変わっていますからね。ラークソネン氏の後任は非常に辣腕で言葉のキレもいい所長でしたがやはりそこを買われてかIAEAにスカウトされていきましたし、現在の代理として所長を務めているのは40代前半の若手エンジニアです。2月に日本に行って記者クラブでも講演してましたね、大雪の頃でしたっけ。

対するTVO社は、先日出たArevaの予測で建設中の三号機の商業運用開始を2018年としたことで、5年間と言っていた延長期間を3年半と訂正していました。
彼らの言い分は、
しょうがないじゃん、プロトタイプ、世界初でもっとも安全ってフランス人が調子いいこと言ってさ、ぼくら人が良いからそれ鵜呑みにしちゃったんだよね。そしたら時間管理もプロジェクト管理もなっちゃいないったら。パイプ注文しといて工期的にもう設置しないといけないのに部品足りないからダミーで間を埋め合わせして後で届いてからダミーを取り外してほんとの部品また交換するとかいう効率悪すぎな奴らなんだもん、しかも現場作業員用の仮設トイレすら設置するの忘れてたんだぜ?同情してほしいし、3千億円級のプロジェクト同時進行できないし、延長しなきゃしょうがないよね?いいよね?ぼくらArevaと喧嘩中(費用負担に関し国際裁判で係争中)でお金も最後はどっちが負担するかわかんないんだよね、最初32億ユーロっていってたけど、倍以上かかりそうなんだ。数字大きすぎてもう僕いやんなっちゃうけど、次のも作らないとだし・・・。でもこっちは将来の原発のトイレ(オンカロ)はちゃんと地下400メートルのとこに作りつつあるんだよ。すごいでしょ?でもフェンノヴォイマのやつらにはトイレ使わせないもんね。

ということですかね・・・

TVOの3号機の建設プロジェクトに関しては、大臣は「フィンランド産業市場最悪の体たらく」となんとも冷たい切り捨て方で延長は認められない、というのが雇用経済省の見解となり、このままでは4号機のプロジェクトは実現が困難との見込みです
実はハード側は9割出来上がってはいて、送電線にも接続されていますが、原発運用の心臓部であるオートメーションがまだドイツでテスト段階。テストが無事終了後、フィンランドでインストール、さらに試験運用することになっています。

周囲でも、Fennovoimaは危なそうだけど、TVOは延長認められるんじゃないかと考えている人が多かったように思います。
TVO側もそうだったでしょう。ですから16日の雇用経済省の発表はエネルギー産業界全体でそれこそ青天の霹靂でした。

Pori市、Rauma市の市長、原発の町Eurajokiの町長も相次いで遺憾の意を表明。
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そして一方でウクライナ情勢に対して、EU議会の次の動き(提案であり、強制ではありませんが)が今日くだされました。対露のエネルギー・プロジェクトを凍結させる、というものです。これまで農産物だとか、結局影響の少ないものから始めてきたわけですがガスの「ガ」の字も出てこなかった訳ですよ。

以前も大寒波のときにウクライナ行きのガスパイプを止めて、暖房が使えず高齢者が多く凍死したこともあったと記憶していますが、ヨーロッパもガスは止められたくなかった模様。

停戦中でもいつ情勢が変化するか分かったものじゃありませんし、ここにきてやはり効き目があるのはエネルギー、という風に厳しい風潮になりつつあるようです。その数日前のフィンランドの雇用経済省の見解は、EU議会でも注目を浴び、ロシア資本の企業との協力は望ましくないという声も聞かれました。

そして3月の左翼連合が連立与党から離脱して半年、待ってましたよ!予測通りでしたよ!
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緑の党が、18日木曜の閣議決定でFennvoimaに好意的な決定を下すのであれば野に下ると。
そんなのどっちかにGoサインが出るの、おそらく腹の中では皆分かってたことじゃん・・・
きっと宣伝のプロと今週初めからミーティングして記者会見のスピーチ内容と搭乗の仕方リハーサルしてたことでしょう。
16時の記者会見にはちょっと遅れて緑のヘルメットと緑の自転車Jopoで登場。
ガチですなぁ。
そして、ニーニスト大統領の甥っ子である緑の党代表Ville Niinistö(38歳バツイチ奥さんはスウェーデン緑の党の元代表)氏は晴れて野党に返り咲き、半年後の総選挙に着々と備えております。
なんせ前回の総選挙は、連立与党のひとつとしてGoサインを二つの原発に出したことでかなりの支持者を失いましたからね。当時の党代表はAnni Sinnemäkiでしたが。色々言い訳してましたからねー。
というわけで、政界も揺れております。
カタイネン首相誕生時には6つの虹色の政党だったのが、半年前に左翼連合が抜け、そして今緑の党が抜けて4つの政党から成る内閣となりました。国会ではぎりぎり過半数を維持しています。(議席差2ですよ!)
ということは、重要な評決を取るときに、おちおち関係政党は外遊なんてしていられないわけですよね。
数が足りないんですから。来年までこの内閣がもつかどうか、も多少不透明になってきました。
どうする、アレックス?トライアスロンやってる場合じゃないんじゃないかと。多分彼は最近長めのジョギングすら行く暇がないはずで、スポーツ・オタクとしてはかなりストレス溜まってると思います
よ。

話がそれました。
そして本日9月18日午後閣議決定で、雇用経済省の提案通りになりました。連立与党内でも政党内で賛成、反対派分かれていましたが首相の政党国民連合党では大臣がすべてFennovoimaに対し賛成に投票。SDPでは分裂していました。(フィンランド政府のサイトから。英語版)

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つい先ほど22時ごろのニュースでは、ヴァパーヴオリ大臣はTVOにもちょっとだけ可能性はある、と言っています。
ただ、TVOがこちらが求めている情報をすぐ提供してくれればいいが、この半年そういう連絡はなかった、とコメントしています。(フィンランド語版ニュースリンク)


なんだか、両方とものプロジェクトをとん挫させたいんじゃないかという気すらしますね。
産業が衰退しサービス業依存が進むこと、大規模工場が閉鎖されたり景気の悪化でコストの安い国に移転すること、これはこれまで継続してきた傾向ですが、ウクライナ情勢で、もしRosatomが関わるFennovoimaのプロジェクトをとん挫させたらロシアが対ロ経済制裁と受け取り、最悪の場合輸出入の損害だけでなく関係が急激に悪化してしまうことを恐れ、そのため許可だけは出しておいて条件が満たされなかったから後で却下という路線を狙っているのかどうか・・・裏でいろんな取引が行われているようにも思えます。

ちなみにFennovoimaはいまだに使用済み核燃料の最終処分に関して動いていませんが、今回のこのTVOの4号機の計画がだめになるとすると、ONKALOには4号機のスペースが確保されている訳で、将来的に新しいFennovoimaの原発の廃棄物もONKALOに、という可能性も無きにしも非ず、ですね。

以上がここ一週間ほどの原子力事情の動きでした。



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by wa-connection | 2014-09-19 06:10 | finnish news
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(9/14SK紙より)
Korea Herald紙がインターネット版の記事で報じたところによれば、オルキルオトの4号機に対し応札していた5社のうち、韓国のKorea Hydro & Nuclear Powerが撤退する意向とのこと。
TVOは取材時(13日)の時点でこれに関して連絡は受けていないので何ともいえないとのこと。
韓国企業の代表者は紙面で、この4号機の決定に関しては日系メーカーの形勢が優位なようなだ、と判断したとされる。
TVOは韓国企業に加え、三菱重工、GE日立、東芝、そしてフランスのAREVAが競争入札に応じている。

短い記事があったので訳してみました。
さぁどうなるんでしょうね。

一方北部のFennovoimaが原則決定にて得た原子炉一基分の建設計画、もう頓挫するんじゃ無いかと何度も思わされる状況に陥っていますが、まだしぶとく生き残っています。
・・・まだ分かりませんが。
というのも、大株主E-Onが早々に撤退し、その他工業系の(電力を大量に必要とする)株主も相次いで「一抜ーけた!」。Raumaの自治体も株主の一つですがどうするのでしょう。
AREVAと東芝の原子炉が原則決定の段階で考慮されていましたが、東芝が優先交渉権を得ていました。
しかしこうした経済的なトラブルを受け、原子炉の出力サイズ自体を縮小して約1200MWeにし、ロシア国営企業のRosatomに協力を依頼。資金面でもサポートをお願いしたい、ということで現在Fennovoima社とRostom社が9月に開発契約を締結したところです。

これで国会を通った原則決定の内容からかなりかけ離れてるが法的にはどうなのさ?
という議論がずーっと続いてまして。

それをとりあえず現産業大臣Jan Vapaavuori(自身も法律家)が年末まで議論を凍結する、国もなんも決定せんぞ、と9月はじめに言っています。難しいところなのでしょう。
それでなくてもNOKIAは携帯事業をMSに売り払うし、今週は韓国系資本のSTXがTurkuとRaumaにある造船所のうちRaumaを閉鎖すると。900名失業ですよ、Rauma荒れるな、、、しばらく寄り付かない方が外人だからって(しかも韓国人だと思う人いるかも)難癖つけられなくていいかも?と勘ぐってしまいますよ。

えー脱線しました。

更にFennovoima社は、原発を建設・運営する電力会社が義務づけられている筈なので、準備していなくてはならない使用済み燃料の最終処分場についてOlkiluotoのONKALOに入れさせてよ、いいじゃん、広いしさ、という目論見でいるようで自ら調査も研究もしている様子はありません。
それについても一年前には問題になっていました。
その後で原子炉の問題がでてきて、実現自体危うげなので、今あまり話題になっていませんが。
インフラも整備されてないところで一からやるのは大変でしょうに。
オウルに工業地帯が近いですから、北部の自治体はこうした電力供給地が近いことにメリットを感じたのでしょうが。
しかしながら工場閉鎖やリストラがどんどん進んでいるフィンランドでそんな原子炉新しいのいるのか?という議論もあるのです。省電力設計はどんどん進みますしね。

当時(2010年)3基の許可を出すのはさすがに多すぎるだろう、ということで、Olkiluotoは最終処分場計画も進んでいるし、結局二件、うち一件が北部のPyhäjokiに予定地を定めたFennovoima社,そして TVO社のOlkiluoto原発がもう一件の原則決定での許可が下りたわけです。

同時に3基目を申請していたFortum社は脱落したのですが、それでもFortumはTVOのオーナーでもあるし、という含みがあったのだろうと思います。

興味深く見守っています。
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by wa-connection | 2013-09-17 04:09 | finnish news
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さて、大統領は何をするのか?

一言でいえば、外交と安全保障問題に関して国を代表します。
国際会議などで国の代表として出席する、ここに外務大臣などが同行したり首相が同行したり。
ハロネン大統領在任の特に2期目(2月末で終わり)時は、誰がどこに出るかでケンケンガクガクの椅子取り競争がありました。

日本人からすると国のトップを選べるなんていいなぁと思ったものですが、フィンランドでも首相は国民当票では選べません。
総選挙で国会議員を選び、明確に過半数を得た政党が与党となり、党代表が首相となります。組み合わせはこれまでも赤・土(SDP+中央党)内閣、青・赤内閣(国民連合+SDP)、青・土(国民連合+中央党)など、、昨年4月の総選挙では実に久しぶりに国民連合党がトップとはなったものの、僅差で社会民主党が追い上げ、2党では過半数に足りずに複数の小さな党を抱き込んで連立政権を2ヶ月近くかけて協議しようやく組閣するに至っています。(その際妥協を多く重ねた為、税金や福祉や失業率対策など白紙のままの政策ガイドラインが多くあり案の定もめています。)

フィンランドで国民投票で大統領を選んだのがいつかご存知ですか?

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by wa-connection | 2012-02-06 09:11 | finnish news
さて今年は米国、ロシア、中国と多くの国で首長が変わる(または変わらない・・・)年ですね。フィンランドも余り注目はされていませんが、6年に一度の大統領選で1月22日(日)に第一回投票がありました。
この段階で、各党から出馬していた8名の候補者から上位2名が決戦に残りました。

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この8名、多様な顔ぶれでした。

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by wa-connection | 2012-02-06 08:35 | finnish news
いやー、フィンランドの首相、マッティさん。一年間の交際を経てお互いバツ一同士で婚約ですよ、おめでとう!
相手の女性も最初の結婚でもうけた子ども達がいるので、「新型家族(uusperhe, uusioperheとフィンランド語で言います。非常に多いです、こういう構成の家庭。)」ですね。

ヴァンハネン首相は、丁度去年の3月に、フィンランドのエンマ賞授賞式に、シルッカ・メルタラ女史を同伴したため、一気にマスコミの注目を浴びました。
それというのも、最初の奥さんメルヤさんはフィンエアーのフライトアテンダントだった人ですが(今でもだっけ?)、「私だって首相夫人って事以外にやりたいことがあんのよ!」と離婚されてしまい、一人に。

その後、寂しかったらしい首相はネットでデートの相手を探し、ついついあんぽんたんなスーザンと知り合ってしまいます。
このネットで知り合ったって言うのも最初隠してたんですよねぇ。買い物で目が合ったとかなんとか当初コメントしてましたっけ。
このスーザンが、「ひょっとして私も首相夫人♪?」を夢見て、それを勝手にマスコミに語り始めた交際数ヵ月後から、マッティは急に愛情が冷えたらしく、二人は破局。
捨てられたスーザン、暴露本を出します。(やめときゃいいのにね。たきつける連中はどこにでも居ると見える)
そこに、首相のいろんな好きな食べ物(uuniperunaばかり作ってうんざりとか)から生活習慣まで書かれたもんだから、首相は「公人の私にだってプライバシーがある」と訴訟を起しました。
この決着が付いたのが、昨年末頃でしたよ。

スーザンと暴露本の版元は罰金。
しかし、懲りないスーザンはつい先だって、タブロイド紙に、「マッティの家のトイレがほんと汚くて、私が少ない給料から洗剤を色々買い揃えて掃除したのよ。でも彼はそのお金も払ってくれようとはしなかった」だとか何とか、しつこく記者にばらしてましたね。
一時はもうこりごりだ、と言っていたものの、また腹が立ったのでしょうか。
女を下げるだけだから黙っておけばいのに、と思うんですが。

こういう女性のあとに、しばらく女性関係は懲り懲りしたのか、静かだった首相身辺ですが、一年前に聡明そうな女性を伴って公の場所に姿を現したということで、真剣な交際かと取りざたされました。女性は、すらりとしたブロンドの女性で、スマートなキャリア・ウーマン、現在はタピオラという保険会社大手の管理職に居ます。(ディレクターだのチーフだの未だに間違った職種を各メディアが後を絶たないですが)
彼女の賢い所は、メディアには愛想はいいし、電話にも答えるものの、コメントは一切しない、とキッパリとシャットアウトを貫いている事ですね。潔いです。
やっと先週のSuomenKuvalehti(保守派の雑誌)に初の独占インタビューがでたほどで、一年も沈黙してたんですよ。
それでも周囲からの情報や国賓級のゲストとして首相と一緒にスウェーデンやノルウェーに行ったりするたびに激写されていました。

去年ポリであったSuomiArenaというMTV3でも放映されていたディスカッション・プログラムに、首相が出席していた間、テントの外で待ってましたね。(私も見かけました)そこに気分が悪くなった人が居て、すぐ駆け寄って具合を聞いたりしていました。
そういうことが自然にできる人のようです。

で、二人はいつ次の段階へ進むのかと思われていたんですが、年明けてから、元大蔵大臣で、現国会議長の(ついでに言うと、前回の大統領選でタルヤ・ハロネンに僅差で敗れた)サウリ・ニーニストが1月4日に電撃極秘結婚しまして。
それも約30歳も年下の同じ党内のチーフを勤めるJenni Haukio(イェンニ・ハウキオ)という詩を趣味とする秀才の女性と。彼女ポリ出身なんですよ。(私の義父と彼女のお父さんは魚釣り仲間だそうですが。と言うくらい、こういう時、ポリは小さな町だと感じます。人口7万4千人ぐらいいてそこそこ大きいんですけどね。)

結婚式もポリで極秘に行われ、教会担当者は最後まで当日かぎつけたメディアにもひた隠しにしていて、後で「聖職者が嘘をついていいのか」と非難を浴びてました。
披露宴も、同じ、ブルジョワ系政党である国民連合党の代表さえ呼ばずに旧裁判所地下にある雰囲気あるレストランで行ったようです。
彼らも2年間交際を全く外に漏らしませんでしたねぇ。

更に、お騒がせ元ミス・フィンランドで、元文化大臣のタンヤ・カルペラ(上記サウリ・ニーニストはタンヤとも婚約していた期間が一年ほどあります。魔性の女?サウリも綺麗な女性には目が無い様で)が、サウリと別れた後に、魔が差したか二流映画監督のオッリ・サーレラと文化イベントで知り合って意気投合、電撃結婚して、結局何度もくっついたり分かれたりしてインドの宗教にはまったり、長期病気休暇をした挙句に、昨年からエスポー市に住む実業家と交際していました。ヨットクルージングなどがパパラッチされておりました。

ようやく彼と婚約・そして妊娠が発覚。2月始めの国会の話題はそれでしたよ。
彼らも新型家族です。子連れでお互いが結婚し、更に共通の子どもをもうけるという事ですね。

こういうニュースにまぎれて、首相の交際はそこまで注目されてなかったんですね、この数ヶ月。
突然、先週のタブロイドの表紙で「彼は永遠に学ばないのか?」と言うタイトルで首相の写真が。
今度は、去年10月にあった、全国地方選挙のときに、首相が選挙番号69番という番号をつけられた事で、周囲から何度も色っぽい冗談を言われたとかで、
シングルマザー(マッティと同じ中央党の立候補者)がその事に付いて質問した所、「E-mailで首相からエッチな事をそそのかされた!」とか今頃になって暴露したそうですよ。
どうしてこういうことで上げ足とられるかなぁ、マッティってば。
(意味もなく親しげですみません、まったく知遇はございませんです、はい)

ニュース自体は、ばかばかしい事です。
何を今さら?とそんな事今更言ってくる元地方選挙立候補者にも呆れますが。(そんなレベルだから落選したんでしょう)
またもシングルマザーが!というサブタイトルもありましたが、それは全く関係ないのでは?
フィンランドはシングル・ファーザーやマザーの割合が日本よりずっと多いでしょうけど、みんなそれぞれ背景があり仕事が有り家庭がある訳で。
たまたま今回もシングルマザーの人だっただけでしょう。

でも、マッティの判断能力は疑問視するメディアも数ありまして、それは正しいかもしれませんね。
夜中にそういう冗談をメールで女性に返すって、一国の首相のすることか、というと・・・。
首相は、「これに関するメール全て公開しても構わない、但し彼はそれらを全く保存していない」と言いましたが、余程自信あるんですね。その候補者の女性の事も顔さえ覚えていない(一度だけ立候補者の党内イベントで会ったかどうからしい)と豪語しています。

あれ?裁判の時、プライバシーの事で何か言ってなかったっけ?
なんだか矛盾してますね。

昨年4月に、前・外相の女たらしで有名なベテラン政治家、イルッカ・カネルヴァが、セクシー・ダンサーにテキストメッセージを国会議員用の携帯から何十回も送ってスキャンダルになり、結局大臣職を辞めた事があったばかりなのに、自分も交際している女性が居るのに、行動が軽率というか。

某地方紙社説では、この婚約でマッティがついに大人になるであろう事を期待する、締め括られていました。

さーてどうなる事やら。
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by wa-connection | 2009-03-30 19:54 | finnish news

結婚が減少

追記;一部誤りがあり、修正しました(イマトラの主任牧師は同性愛者ではなく、男性から女性に性転換をしようとしている人です。記憶違いで書いてしまい失礼致しました)

フィンランドのみではないのですが、EU全域の統計もよく見かけます。
と言う事で、短いニュースをとりあげてみます。

「EU諸国では、結婚する件数が減り続けているという。
Eurostatの最新報告によると、1970年代半ばにはどの年代でも80%が既婚であったのに対し、2003年の数字では55%に落ち込んでいると言う。」

ここから話題を展開してみましょう。
結婚は減ってますね。
事実婚いわゆるCivilmarriageも増え、それで保障される権利も婚姻関係にあるのと同等であれば何年かたってやっぱり違う!となった際に「離婚」する事も無くお別れできるのでお手軽な方に・・・
というのも分からないでもないです。

ただし法律的にはやはり婚姻関係にある配偶者に保障される権利よりも、
同棲婚のほうが不利ならしいですね。サヨナラする事になった場合、
財産半分を要求してもうまくいかないと言う事です。

更に、これから結婚するカップルでも、Avioehto(英:prenup 和:結婚前に男女が予め結婚生活や離婚の条件に関してする契約)といって何かあった場合には、相手から50%を要求せず、予めお互いの所有物をどうするか決めておく、という取り決めを交わすカップルも増えているのだとか。
これは数年前の状況で3~4割前後だったかと思います。
無用な争いを避けると言う意味では遺言書と似たようなものですね。

さて結婚、と言う点では、フィンランドでは同性同士の婚姻も認められていますが、教会ではまだそれができず、マイノリティ支援団体などでも不公平だ!などと色々動きがあるようです。

同性カップルというトピックで更に引っ張りますと、この秋にはラップランドの新聞社が、編集長として採用した女性が同性愛者であり、女性のパートナーがいると言う事が判明し(理由はそれではなく、真実を伝えてくれなかった為、信頼関係が築けないからと断った上で)着任以前に首を切られました。
国内で大きなニュースになり、件のラップランドの新聞を所有する国内大手出版社グループ社長は、ボディガードを雇う必要に迫られるなど脅迫も数件あったようですし、辞めさせられた方は自らジャーナリスト協会に対抗する第二のジャーナリスト団体を設立するなど色々な渦を巻き起こしました。

かなりフレキシブルになってきたとはいっても、同性愛者が特定の職に就くには偏見はまだまだあるようです。

そして偏見に話が移りますが、
昨日は性転換希望者(もうすぐ手術受けるそうです)Imatraという町の主任牧師さんがこちらの新聞でコメントしていました。彼が自分がそういう希望を持っていると告白した事で、その教区では少なくとも数人の信者が教区から退会したとか。彼によると他にも同じような人はいるそうです。
この人たちは、本当は心では女性なのに男性として生まれたとか、逆の場合もあるようで、かなりの偏見に悩まされているようです。

今度は、女性の聖職者もかなり増えているんですが、女性牧師等に対する根強い”同業者”の偏見、差別も強いようですね。
Vammala(ヴァンマラ)教区では、女性牧師と一緒に仕事をしたくないと拒んだ男性牧師が教会内でも大きな波紋を呼びました。1年他の所に派遣されてたりしましたね。

婚姻の減少→婚姻者の権利→同性同士の婚姻関係→同性愛者や性倒錯者(すみません、これ差別用語になると思うんですが、正しい言葉を今思いつきませんので、分かり次第修正します)への偏見→聖職者の性別への偏見

とコロコロ話題が変わってしまいましたが、どれもこの秋にみられた現代のフィンランド社会にみられる事象なのです。
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by wa-connection | 2008-11-25 20:35 | finnish news
さて、地方選挙では2回目となる投票を済ませてきました。
本投票日は 10月26日(日)なのですが、フィンランドでは事前投票が非常に良く普及しており、今週10月15日~21日火曜日までは事前投票日となっており、様々な場所で投票を済ませることが出来ます。

たとえば、図書館。
例えば、シティ・マーケットやプリスマといった大型スーパーマーケット!
日本で考えられない便利さじゃ有りませんか?

事前投票3日目で、地元の選挙区では有権者の10人に一人が投票を済ませたようです。
我々のように外国籍であろうとも、フィンランドでは地方選挙への参政権があります。
ただし、条件としてはその自治体に連続して2年間居住している事。
※ただしEU、アイスランド、ノルウェー国民は居住期間に関係なく地方選挙参政権を有します。

投票するだけでなく、地方自治体の議会議員として立候補する事も可能なわけですね。
実際に、立候補者リストを見るとチラホラ外国人もいます。
更に、当選している人も少なくとも首都圏では数名いるようです。
例えば、Vantaaの助産婦、夫婦・性セラピストであるBatulo Essakさんなど。

外国籍、外国で生まれたけれどフィンランド国籍を有する立候補者が多い政党は緑の党、そしてSDP(社会民主党)だそう。全国で外国籍、または元々外国生まれである地方議会議員は10名にも満たないようです。
今回の選挙への立候補者では、845名がフィンランド国外で出生している模様。
一番多いのはスウェーデン出身、そして次は旧ソヴィエト系。

驚くのは、前回2004年の地方選挙で、投票権を行使した外国籍の人はたった15.8%しかいなかったという事です。
なんて勿体無い!
折角住んでいるんですから、使いましょうよ、こういう権利も。

誰に投票するか?

それは人それぞれですが、私は
外国人の権利を推進、
子どものいる家族の状況を改善(児童手当など)
教育の現状を改善
中小企業経営者の税制など改善

してくれそうな人に投票しています。
全部を満たす人はなかなか居ないですけどね。
二つ、三つ条件を満たせば良いほうです。今回は投票寸前まで誰にするか迷いました。
どんぐりの背比べというか。。。

ですが、こうしたLuottamustehtävä(責任ある職務とでもいいますか。信用の必要な職)をこなす人は、一般的に自分の仕事か、学業(学生立候補者も多い)もあり、家庭もあったりしてさらに議員として市政の決定に関るわけで、家の事ほったらかしになるだろうなぁと。
つい女性の立場で見てしまうのが私も日本人です。

更に、地方議会議員及び国会議員を兼任の人も非常に多い!
これに加えてですね、今の大臣でもこれをやる人も多いですよ。
地方議員+国会議員+大臣職。

家庭、大丈夫ですか・・・ひとごとながら心配。(大きなお世話です)


投票には免許証かパスポート、ID等を持っていきましょう。2,3分で済みます。
今年は初めて、3箇所の自治体で電子投票なるシステムも導入されています。ペンで記入していた番号を画面から選ぶシステムのようですね。

お隣エストニアでは、自宅からパソコンでシステムにログインし、IDカードを読み込ませるリーダーのみ購入して(数ユーロ)投票できるという革新的な動きがあります。国政選挙で既に実施されています。エストニアに出来てフィンランドにできないという事でもないと思います。
エストニアの方が人口が少ないですから、少しは容易かもしれませんが。
IDカード盗難対策には、最終投票日まで、投票内容は何度でも変更できるんだそうです。すごいですねー。

さて、日本ではこんな事は後50年ぐらい経たないと無理ですから、どうせ紙に書くんだろうけど今度日本の選挙も、比例代表は投票できるわけで今度こそやろうかな、と思っています。折角在外選挙登録も済ませたわけですし。


(元記事 Satakunnan Kansa 10/18 2008 pp.4)
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by wa-connection | 2008-10-19 05:27 | finnish news

高校生活で掛かる費用

HelsinginSanomat 8/13 '08 (水) pp.D1より

短い記事で、高校生活で掛かる費用について出ていました。

義務教育が終わってからですので、教科書も含めて自分で買わなければいけません。
高校学生組合で費用概算を出した所、1500ユーロはかかるであろうとの事。

この費用は、最低限の単位取得限度とされる75クラス(教科とは違いますね)を元にティックリラ高校に通った場合、学校の出す教科書ガイドラインを使用して算出しています。
教科書を全て新品で買い求めた場合、1300ユーロ。 更に選択科目などをとれば、更にお金は掛かるわけです。

他にも、数学などで用いる関数計算機、文房具、体育や選択科目での用具、道具、材料費、そして高校卒業資格試験費用(科目数によって117~330ユーロ)だそう。
また、卒業式にもらえる白い帽子(ylioppilaslakki)の費用も試算に含んでいます。

教科書を中古販売するJameraによると、高校生は程度にも寄るけれど、中古で教科書を揃えれば400-900ユーロは節約が可能との事。

公立や国立に行ったとしても、日本の高校と比べて安いとは感じますねー。
親に出してもらっていた費用、月謝以外はいくらだったのかまだ知らずにいます。
思い切り脛をかじっていたんだなぁ。
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by wa-connection | 2008-08-20 01:28 | finnish news
フィンランド人が、平均して体格が良くなってきたために、これまで常用されてきた遺体用の棺に収まらない場合が増えているという国内ニュースです。

HelsinginSanomat 8/18 ここから


普通は体重増加は成人病だの、子どもの頃から肥満を予防すべきだのに関係して出てくるトピックですね、つまり生きている間の話ですが、亡くなってからも体重増加は問題となってきています。

記事を要約すると、お棺は大きめサイズを注文する事はできても、それが冷蔵室のブロックにおさまりにくいのだとか。
これは火葬炉に運び入れる時も同様だそうです。
冷蔵室も火葬炉も数十年前に建造されたものが普通ですし、国民の肥満傾向にまだ設備が追いついていないんですね。

棺は従来のサイズより10cmほど幅広のものが、以前は一日一棺の割合で需要があったのが、今では日に二棺だということで、簡単に言えば倍増ですね。
この幅が広めの棺も既に量産体制に入っているようですので入手の心配は無さそう。

これはフィンランドだけでなくスウェーデンでも同傾向が見られるようです。
しかし、死んでからも体重で悩まされる事もあろうとは、やはり生きている時に気をつけて体重管理しておかなければ・・・

と思ったのでした。
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by wa-connection | 2008-08-19 00:03 | finnish news
ヘルシンキでは約60%の赤ちゃんしか伝統的なフィンランドの福音ルーテル教会での洗礼(つまり教会に属するということ)を受けていないというデータが7月16日のヘルシンギン・サノマットに出ていました。

他の地域での平均は84%の赤ちゃんが教会に属するとして洗礼を受けています。

伝統的な洗礼式に変わって、人気が出てきているのが「命名式」
洗礼がだめなら、せめて何かのセレモニーを、と昔ながらの考えを持つ祖父母達にとっては重要な儀式となっている。


理由としては、両親の片方がルーテル教会に属していないという事で子どもも洗礼を受けない、または将来子どもが自分で決断し、教会に入ると決めれば良いという考えの親も増えている事もあげられていました。


まぁ、あと私達のような外国人も増えているでしょうしね。他宗教の外国人の家族とか。
ちなみに、ルーテル教会からはインターネット経由で教会からの離脱が可能です。
これが離脱者の増加に拍車をかけているとか去年ニュースを読みました。

時代が変わってきていますね。
毎週教会にミサ礼拝に行くような人が少なくなった今でも、地方ではまだ教会離脱したなんて軽くいえない雰囲気の所もあるようですし。
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by wa-connection | 2008-07-25 01:17 | finnish news