フィンランドで開業している私達のビジネス、ライフ・スタイル ブログです。 This is about our business and life in Pori, Finland.


by wa-connection

カテゴリ:education( 1 )

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(教科書の表紙扉にスウェーデン語で北欧地図が)
我が家の長男が7年生(中学1年相当)になりました。
フィンランドは義務教育が1〜9年生で昔から日本と同じように小学校と中学校になっているのですが、学校教育法上は9年一貫ということになり、物理的な校舎などの条件さえ許せば9年間分全員が同じ敷地内で学ぶというところが増えています。
ただ現実自治体財政上難しい場合もまだまだありますので小学校(Alakoulu)と中学校(yläkoulu)と昔ながらの方式のところも数百校以上あります。
さらにスペースがないからという理由でうちの長男のように1〜5年生まで小さい学校で、6年生で中心部に近い学校に移り6〜9年をそこで過ごすといった変則的な場合もありますし村の学校はどんどん閉鎖されているとはいえ複式学級も健在です。

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(教科書:"textbok"とワークブック:"övningsbok")
さて今日は外国語の授業について。
フィンランドについて少しでもご存知の方は、フィンランドが公式には二か国語(スウェーデン語とフィンランド語)ある事も知っておいででしょう。
外国語教育は小学校3年生から始まるところが多く必須科目で外国語Iと言いますが(これまた自治体、学校で力を入れて一年からというケースも多々あり、シュタイナー校では一年生から英語スウェーデン語なんてこともあり)、多くの生徒が英語を選択するという状況になっています。
息子達も5カ国語の選択肢からフランス語の希望を出してみたものの人数が足りず予想通り英語へ。
次のチャンスは5年生で外国語IIが選択授業として可能。ただこれも中心部の学校でないと実現はなかなか厳しいようです。その日の最後の授業に設定され自分の学校からその授業が開催される学校へ移動して受講といった風になります。
というわけで長男は英語のみでここまで来ました。
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(定番、数、時間)

7年生でもう一つの母国語(Toinen kotimainenkieli)ということで今のところまだ必須科目でスウェーデン語が始まります。
私はもう興味津々で。
夫は「またスウェーデン語みなきゃいけないのか、もうやってらんねぇ」状態です。フィンランド語系のフィンランド人で特に男性に多い気がするこの「スウェーデン語イヤイヤ病」どっかでみたような。。。
いやーまるで日本人が「英語なんて使わないし学校でやらなくていい!」と拒否反応示すのとそっくりじゃないですか!?
スウェーデン語系フィンランド人はもうほとんどフィンランド語ができる人が多いですし使わないといえばそうです。
それに数百年スウェーデンの王様に支配されあたかも緩衝国のように使われ、スウェーデンの代わりに兵隊を出して戦い、税金を取られ、いまだに一部経済界エリート達はスウェーデン語系フィンランド人がまだがっちり根を張って富を握っています。スウェーデンに旅行すればどうも軽く見られるわ「フィンランドなんて同じようなもんだから興味無いんだよね。だから言葉を勉強する気にならない」と面と向かって言われたりするわ(フィンランド人の夫を持つと知っていて私にそういう人もこれまで何人もいました。フィンランド人と結婚している人でもそう言う人がいます。)、むかっ腹が立つのもまぁ無理ないよなと納得いく歴史背景です。


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例外的な扱いは北欧ミステリ界のラーシュ・ケプレルの「ヨーナ・リンナ」シリーズでしょうか。フィンランド人の刑事ヨーナ・リンナがスウェーデンの警察で大活躍するんですよ。スピード感あり手に汗握る展開で毎回楽しんでいるのですが『催眠』『契約』『交霊』とハヤカワさんから邦訳されていますので是非お勧めします。やっと大筋が佳境に入ってきたのですが、そこに切り込む「サンドマン(2012)」がまだ邦訳が出てないんですよね〜フィンランド語で読もうかと。←スウェーデン語で読めないから・・・(振り出しに戻る)

まぁ外国人の私にしてみればせっかく隣なんだし出来たらメリットはあるし(ノルウェー、デンマーク、古語に近いアイスランド語も少しは解することができるようになる)食指は動いていた訳です。
仕事でも5回ぐらい行ってその度に英語で全て済ませるのが段々悔しくもあり。これがまたスウェーデン人英語がフィンランド人よりもっと上手なんですよ。

でも彼らの中に入り込むのはまぁ予想通りそう簡単ではないそうですが。
以前会議で喋った在住28年のアメリカ人医師が教えてくれましたっけ。在住日本人で活躍されているライターの方や、ヘレンハルメ美穂さんや久山葉子さんといった翻訳家の方々とお知り合いになる機会を得ましたが根を張って皆さんとても頑張っていらっしゃいます。

さて、こちらでフィンランド語の本を読んでいてもスウェーデン語の歌やら童謡、詩やら出てくる訳です。
特に100年前の人たちの交流なんて知識人はほとんどスウェーデン語系ばかりで彼らの社会を知らないとフィンランドの歴史もなかなか開けてこない部分や文献も読みこなせないので、おし!とこの際長男と一から始めることにしました。
あー有言実行にしないとな〜。

前フリがここまで長ったらしくてすみません。
ここまでの画像は息子が学校から貸与されている教科書とワークブック。ワークブックは貰えます。
スウェーデン語に苦手意識を持つ親が殆どで子もそういう影響を受けることをよく知っていて教科書制作側は様々な努力をしていることがうかがわれます。

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まず手書き文字があって、それを教科書全体を通じて書いたのはスウェーデン語系フィンランド人ラッパーで現在はストックホルム在住のJesse(イェッセ)P。彼の曲がそのまま最初の頃の宿題にも出されていました。↓音源も授業で聞かせてもらえる様ですね。

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問題は「クラスでペアを組んで話し合いつつ今まで見たことがあるような知っている単語に丸をつける」というわけでバスとかSandとかホテルとか、外来語が結構分かった模様。
finnはフィンランドのことだと思ったんだろうけど、文の構造上の語なので間違ってますけど。


最初の方には簡単にスウェーデンについて説明があり、スウェーデン語のメリットも説明されています。
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「Never say never!(Älä koskaan sano ei koskaan)」というところではスウェーデン語系なんて絶対要らないって言うもんじゃないよ、将来コックやダンサーとしてストックホルムで仕事でも得るかもしれない。またはホッケー選手としてヨンショーピンに行くことになるかもしれない。PasiPuistolaは実際そうなった。→Pasiのインタビューp.29を読んでごらん。

などと興味を持てるような工夫があちこちに。いややるな、先生たち!

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そしてこちらは児童文学者大御所対決!
長靴下のピッピやエミール、名探偵カッレ君、その他数多くの名作を生み出したアストリッド・リンドグレン。
そしてムーミンを書いたトーベ・ヤンッソン。
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ページ下にムーミンの使うスウェーデン語(フィンランドのスウェーデン語)とバンセの使うスウェーデン語系(スウェーデンの人気クマちゃんキャラでもって、本国のスウェーデン語)が比較されています。
ほんとだ、微妙に、いやそこそこ違う!

「私はスケートをする」
Jag skrinnar.(Finland Swedish)
Jag åker skridskor.(Swedish)
Minä luistelen.(Finnish)

なるほど〜難しそう。
息子についていけるかな、、母も頑張ってみようと思うのであります!
取りあえず10月のヨーテボリ出張には習得は絶対間に合わないですが。
挨拶とかもう少し頑張っておこうかと。

やっぱり地図でデンマークのシンボルは人魚姫とレゴなのね、に
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by wa-connection | 2015-08-19 18:32 | education