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フィンランドで開業している私達のビジネス、ライフ・スタイル ブログです。 This is about our business and life in Pori, Finland.


by wa-connection

Pyhäin päivä (万聖節)にLammi(ランミ)までお墓参り etc.

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11月6日(土)は万聖節でした。
写真はおまいりに行ったランミの教会の鐘楼です。
夫の父方の祖父母のお墓参りに、ハメーンリンナ隣のランミという所に行ってきました。
義父の生まれもLammi。今回次男は初めてのランミで、義父が生まれた家なども車で近くまで行って子どもたちに見せたりしましたよ。夫の祖父は小学校の校長先生で、小学校の建物の中に自宅があったようです。義父も後に学校の先生になりました。
ただし、現代の教員資格とちょっと違ってまだその頃修士号は必須では有りませんでしたし、現在の義務教育の形にもなっておらず、私の義父が教師をしていた頃は、新制度の総合学校と国民学校(kansakoulu)とが混在した時代だったようです。



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こちらは、上の鐘楼の後ろにあるランミの教会。夫の祖父母のお墓もこちらなのでお墓参り。
中世後期らしいスタイルで、元々は1490~1510年頃に建造されたものだそう。
ただしご他聞に漏れず、火事にあい、現在の形に修復されたのは1920年頃のよう。
上部外壁のレンガ装飾が多様で、キレイです。(可愛らしいといいたくなるのは私だけでしょうか)
丁度ミサが行われており、中には入りませんでしたが、この一年に亡くなった方々のお名前を読み上げていたのかな、と思います。
地元の教会でも昨年からの物故者を読み上げるというお知らせがありました。

万聖節なんてこっちに来るまで知らず、日本語で何ていうのかも数年前やっと知りました。
ハロウィンといった方が分かりやすいかも知れません。
欧州各国では11月1日が万聖節と決まっています。フィンランドでは10月31日~11月6日の間にある土曜日、と1955年から定められ、日にちがずれた模様。何故かは分かりませんが、それまではスウェーデンと同じく11月1日に祝っていたようです。
聖人の日であり、亡くなった人を偲ぶ意味合いがあるので、お墓参りをする日でもあります。
したがってお店では10月後半から白いオイルキャンドルが山と詰まれています。
日中よりも、日暮れ頃にいき、キャンドルを墓石に置いて祈るのが一般的なよう。



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写真はランミの教会裏にある戦没者記念碑。
さて続き。
ハロウィンは万聖節前夜のイベントで、フィンランドでも仮装グッズなど年々売り場が広がっていますし、かぼちゃでランタンを作ったりする人も増えてきましたが、まだそこまで大きなイベントではありません。
どちらかというとアメリカから伝わったパーティ文化的受け止められ方をしているように思います。
ポリの私達の地区では根付いていないので、子どもたちは回って来ていません。
(お菓子買うの面倒なのでこのままでいてくれ、、)
その代わりに、サタクンタ地方ではクリスマス後の仮装&お菓子もらいに練り歩くイベントがありますしね。
ただ、インターナショナル・スクールなどを中心に、ハロウィンパーティなどの集まりは有るようです。うちも一度招かれた事があって、2年程前か、このブログにも載せた気がします。
そういえばご近所が以前子どもたちにハロウィンパーティを開いてくれましたっけ。息子達魔法使いの仮装で行きました。知人の間では賛否両論ですかね。
あと、首都隣にあるエスポーの知人の子どもはインターナショナルスクールに通っていて(ポリ市の公立で、各国にある私立のインターと違う)、PTAが仮装パーティを小学校の生徒に催したと聞きました。




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この日は、親戚の森にもちょっと出かけて、木のお手入れを手伝いました。
ここは森のはずれで、地味が悪いのか、木々の育ちが良くない所。本当に痩せた土地か、試験的に少し植林をしています。
子供達それぞれに枝切りバサミを持たせて、トウヒ(クリスマスツリーにも使われますが、真っ直ぐ、太く育てば木材として値打ちが出る針葉樹です)の若木の傍に生える雑木を切り取ってもらいました。次男、喋りながらだからそりゃもうゆっくり、、、一本切り取るごとに自慢。長男に雄たけびを上げ、こっちの方が大きくて長いだの比べあうので、5分に1,2本の割合が良い所でしょうか。
夫はその間もう少し大きな若木をのこぎりで切ったり。
私は名目上カメラ担当でして、本当は次男が枝と間違えて自分の長靴(ひぃ~)を切らないよう監督。ホント危なっかしくて、、、。
Fiskarsのハサミは切れ味がかなりいいので、間違ったらスパーンと指でもいっちゃいます。



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なぜか地衣類にカメラを向けてしまうのですが、フィンランドはご存知のように湖沼が多く、コケ類が多種多様。石の上に何年もかけて生えたであろう群生?を見るとワクワクします。
(変?) これら、特にヤカラという白っぽいものをヘラジカなどが雪を鼻づらで掻き分け、食べるんですよねぇ。おいしいのかしらん、、、

ひと汗かいたところで、おにぎりと熱いお茶と、ナシ(中国産ですが)で軽食。
ああやっぱり日本人だなぁ。ゆかり(紫蘇のふりかけ)の馴染んだご飯が冷めても最高。
小雨もぱらついたのですが、そう降られる事もなく帰路につきました。


晩に、地元の夫の祖父母、曽祖父母のお墓参りも。
キャンドルが多くのお墓できらめいていて、美しい眺めでした。
遠方で墓参りが出来ない人は、クリスマスやこういう日に、墓場や教会に専用スペースが設けられているので、そちらにキャンドルを持っていけるようになっています。
こういう仕組み、助かりますね。

この日、ポリのお墓参りが終わってから家に着いたのは19時40分ごろ。
遅かったので、簡単に焼きソバ。でも美味しかった。
by wa-connection | 2010-11-16 01:52 | finland in general