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フィンランドで開業している私達のビジネス、ライフ・スタイル ブログです。 This is about our business and life in Pori, Finland.


by wa-connection

poriの日 Porinpäivä

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9月29日は私共の住んでいるポリという町の記念日でした。
今回は、449回目、つまり来年は記念すべき450周年ということになります。ヘルシンキなどに比べるとずっと歴史のある街なのです。
この記念日には、毎年、市がレセプションを開き、市に貢献した色々な人たちを招待しているようですが、この度私達もお招きに預かりまして、行ってまいりました。
上の画像は、その招待状です。カードの表紙が、ポリのシンボル、熊の頭なんですね。ポリを中心とするサタクンタ地方は、熊がシンボルです。
今年の招待客は400人以上。

大体カップルで来ますから200組ですね。
お偉いさん達、つまり市政のトップ、市議会議員たち、各公的機関のおじ様叔母さまお兄さまお姉さま達。が着飾ってポリの美術館に集っておりました。
さて、なぜ私たちが招待されたかと言うと、多分に政治的な思惑ですね。
9月に「Welcome to Pori」と言うイベントがあり、在住の外国人たちに町をもっとよく知ってもらおうという試みで、お役人さんたちが公立病院、福祉制度、警察、学校制度、、などなど担当者をそろえて集まっていたそうです。私はこの日、ベビーシッターが手配できず参加しなかったのですが、行った人に聞くと、「この前と後で特に知識が増えたかって言うとそうでもない」ということでした。
そして、これに関連して、多文化性をテーマとして、多文化センターの役員会メンバーで外国人だけに招待状が届いたのです。
それなら、公平にフィンランド人の役員も招待してくださいよ、、彼らがどれだけ資金集めに走り回り、何十枚もの書類を作っているか、、、。資金援助依頼(お金を乞われること)になれていると感覚が鈍るのは世の常人の常、でしょうか。どこの国でも同じです。
パイは一つ。これをいかにして文句が出ないように切り分けるか。学校も大事だし、福祉も大事だし、犯罪防止も大事だし、外国人も居つくようにしなければならんし(でないと将来の犯罪者になり、裁判経費や刑務所への出費が大幅増加)、公務員も保護しなきゃならんし、、、
男女平等は進めなければならないし、スポーツも振興、文化も結構、、、、
大変な仕事ではありますね。文句は言われても感謝される事はないに等しい。
それでも、やはり声を上げて文句いいたいことが多くあるわけですが。

さて、肝心なレセプションは、料理は美味しかったです。意外にも。
丁度この日、地元ラジオ局のインタビューで、料理長が取材されてまして、サタクンタ地方の味を感じてもらいたい、と話しておりました。

・nahkiainen(lamprey ヤツメウナギ。どじょうより長めのうなぎ類)のスモークしたもの。これが好きだと、ツウだね!と言われる事間違いなし。
・スモークサーモン
・janssonin kiusaus(ニシンの酢漬けの一種)
・ミートボール
・この地方のソーセージ
・後はカクテル的なおつまみ風数種類でした。

がっかりしたのは、食器類。普通は陶器のお皿でしょう!
が、プラスチックの薄い白い皿。フォークまでもプラスチック。
ドリンクもプラスチック・グラスですよ!

しかも、立食なので、配慮すべき、お皿についているワイングラスホルダーが無い!飲み物をどこに置けと、、、、
と言う事で、お定まりのごとく数脚しかないテーブルの周りには人だかり。
ゴミ箱がすぐ一杯になっていました。

同じ多文化センターの役員会にいるパレスチナ人とアフガニスタン人の知人達が、今日ラマダン(イスラム教の人たちが、日中飲み食いしない、あれです)解禁なんだ!と狂喜しておりました。

知人もちらほら。
次回の国会議員立候補で、この地方トップ当選を見込まれているサンプサ・カタヤ氏(弁護士34歳。同い年でこの違い、、、)と夫人のインカ。うちのお隣さんが大の仲良しなので顔見知りになっただけですが。
同じ通りに住む、ハンガリー人とルーマニア人の夫婦(ポリシンフォニーの演奏家と、音楽学校のピアノの先生)と娘達で、次女がVuoden Nuori Porilainen (the youth from Pori of the year)に選ばれ、表彰されていました。アメリカのピアノコンクールで優勝無しで二位!だったそうで。おめでとう。才能が有るってすばらしい。
知人の判事さん(ちょっと嫌な人なんでおます)、地元新聞の記者さん(一年前私を取材してもらいました)、息子の水泳で会った事がある両親、、など。小さい町ですね。
食事をいただいて、Turkuにある海軍のご一行と軽くおしゃべりし、早々に退散したのでした。SocialBatterflyには程遠いのでした。
姑だったら、顧客数人位がっちりつかんで来ていたことでしょう。まだまだ修行が必要です。
by wa-connection | 2006-10-13 05:54 | life in Pori