(写真は次男の学校内のクリスマス・デコレーションby二年生)
なんだかアワアワしているうちに12月が過ぎ、新年も過ぎてしまいました。
昨日はLoppianen(公現祭)、つまり2015年ぐらい前にイエスが生まれたというお告げを受け東方の三賢人がえっちらおっちら見にやってきたのがこの日なようですが、西洋では12月25日がイエスの誕生日ということで伝統が出来上がっていて、正教、カトリック、新教まぁどれも間違いじゃないよね、とどちらの顔も立てる形で、12月25日~1月6日をクリスマス期間としている経緯があるようですね。
日本でいうとお正月過ぎても松の内っていう感覚に似ていますが、こちらでは正月だからと年末から飾りを変えることはしないので数週間クリスマスカラーの中過ごすことになります。
我が家も昨日ツリーや各種飾りを取り外し、ツリーは夫と次男がのこぎりでぎこぎこ切断して枝は天然靴ブラシとしてテラスに置かれております。
さて、12月は仕事に追われ子どもたちの学校のコンサートや行事や抜けや忘れ物が無いよう必死でネットの学校からの連絡帳をにらめっこして、無事に二人とも成績表を貰ったのが12月22日。息子たち、天才でも秀才でもない普通の子たちですけど、それぞれに努力した結果がよく出た成績を貰っていました。
もうほっとしましたよ。自分たちだけの生活じゃないですしね。長男は13歳であと5年、次男は10歳であと8年は最低でも面倒を見てなんとか社会で生きていける基礎を作っていかなくてはならないという責任がへぼ親の私達にもあるわけで。しかも18歳なんてまだこれからもう少し勉強しないと誰も雇ってくれない、という状態ですからそこからまだ5年ぐらい、下手すると10年ぐらい心配しなきゃいけないわけです。
そんなこと子供産んだんだから分かってるんじゃないのと言われそうですが、あらためて節目ふしめに思うというか。
まだまだ、がんばって稼がなきゃ(ちょっと悲壮感漂い過ぎですかね?いやいや楽しくやってます!)。
話は戻りますが、そして夫と長男が義弟たちと大雨の降る中ツリーを取りに森に行ってくれ、(私と次男は抗生物質もらってたので・・・)クリスマス三日分の買い物どっさりをバタバタと済ませ、24日は家族だけでクリスマスを過ごしました。
上の子には一昨年位にヨウルプッキじゃなくて実はお父さん、お母さんたちがプレゼントを用意していたんだよ、と教えたのもあり、次男も特に要求しなかったのでバイト・サンタも頼みませんでした。いや~楽になりました。10年ぐらい面倒だったな(ぼそっ)次男にはまだ話してないんですけどね。
去年はまだサンタのためにクッキーとジュースを夜用意してあげたり、真剣な子どもたちが可愛くもあり、色々な手間がかかったものです、それもいい思い出ですが。次は孫ができるまでこういうことしなくていいってことかな(ぼそっ2)。
それでも、夫はヨウルプッキはどこかにいる、と信じている口です。
笑っちゃだめですよ。
プレゼントを用意するのは親や祖父母や大人たちだけれども、コルヴァトゥントゥリ山だかどこかに、子どもたちや大人たちのことを見守っている存在がいる、と考えるのは素敵なことだと思いませんか?
そして、フィンランド人にはこういう風に考えている大人もそこそこいると感じています。
そういうフィンランド人が私は好きなんですけどね。
したがって小学校1年そこらで「ヨウルプッキっていないんだぜ」とかいってる生意気なフィンランド人の子どもは可愛くないです、はい。
プレゼントも派手すぎず、予算内でそれぞれに。
子どもたちは今回もサンタのお手伝いをするトンットゥへ様々なお店の広告などからかき集めた「欲しいものリスト」から成るお手紙を書き、庭に置いておいて数日後消えてるという演出はまだやりました。
レゴのすっごく高いのとかも書いてあったりアイスホッケーのパックのスピード測定器とか(ゴルフ打ちっぱなし場にあるようなヘッドスピード測るのと似たような機械ですかね)「そんなもの買えるわけがなかろう!」と私と夫はリストを見て白目剥いてましたが。
ま、そういうものはスルーしておいて。
こちらがあげたいものとリストからこれならいいプレゼントになるな、というものを選んでいます。
子どもたちは地元アイスホッケーチームが2013年に優勝した時のマグカップやパーカ、ミッキーマウスやタンタンの漫画復刻版、スポーツショップのギフト券、多目的ナイフなどを。
私は秋から欲しかった作家の本を。(しかも自分で講演&サイン会にいってサインしてもらって夫がまた包装して、イブにもらうという。。。)無くしたものの代わりに皮手袋、サタクンタ博物館で見た地元の陶芸作家のいい感じのお皿2枚。
夫にはTeppo Mäkynenというフィンランド以外でもかなり有名なジャズドラマーのCD、シャツなど。(とある本は次回にまだ隠してあります)
日本からは「はだしのゲン」のコミックセットを子どもたちに。あとすごく難しいミニブロック(レゴみたいな、でももっと細かい・・・私なら気が狂う)やつをもらって本人たち大変喜んでおりました。
今回はまた長男が聖書のイブの日の項を読み上げ。
(去年は初めて次男が担当)フィンランド人なら大部分が学校やあちこちで読まされ覚えている内容です。
昼のトゥルクでのクリスマス宣言をテレビで見て、サウナに入りさっぱり今年の垢を落とした感じ。
さて食事ですが、今年もクリスマスのハムは焼かず、
ヘラジカのミートボール
シーカの塩漬け、燻製
ニシンの酢漬け
赤カブ+りんご+にんじん+酢漬けキュウリのサラダ
ムイックというワカサギみたいな魚のイクラ
ジャガイモ、蕪、にんじんのキャセロールは注文して・・・
と手を抜けるところは抜いていたんですが、なんと注文したにんじんのキャセロールが蕪のキャセロール2箱だった。
というハプニングがあり、急きょ家に材料が全部あったので手作りしました。結果こんなに簡単なら自分で次回から作ろうと思った次第。
オーブンに入れる時間も含め2時間ぐらいあればOK。日本人なら冷凍ごはんはあるじゃないですか、それを使えば簡単で甘くて初回にしてはいけました。
はい、姑が生きていたうちは姑に頼っててそれ以降5年ぐらい手抜きしてました、すみません。
(生地を作ってから夫が子供たちにミートボール丸めさせてるの図)
たらふく食べて一週間ぶりぐらいにワインを飲んで、もらった本を読んで家族でボードゲームもして、幸せなイブの日でした。
とりあえずクリスマス編はここまでということで。
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by wa-connection
| 2016-01-08 06:42
| finland in general